只見線、立秋と行合の空
09日(土)、立秋となり今迄の酷暑が嘘のような週末の深夜早朝。猪苗代周辺では車内の外気温度計が19℃であった。更に湿度も低く夜明け前は寒さを感じた。

季節変わりの景観は何処で撮って良いものかを悩む。川霧が立てばそんな悩みも無いのだが、車を走らせ南会津郡只見町大字叶津字下稲田からの叶津川橋梁まで行ってみる。到着時は山霧が棚引き、そして雲に隠れ陽が射さずに佳き景観だった。併しながら07:15頃通過の上り426Dがやって来る頃、霧は上がり加えて陽も射し面白味のない景観となってしまった。


次は先週に続き南会津郡只見町大字塩沢字上川原の会津塩沢駅へ向かう。向日葵は先週より咲いているのだが、上画像のメインとなる駅に向かって右側は御覧のような状況だった。これから咲くのかどうかは不明だが、地元の方の話しでは暑さが原因か今夏は不作らしい。

「ふるさとへの途 op.8」~ F10・SS1/500・ISO160 ~
車両は同駅08:51発の下り423D。花数は至って少ないものの、それでも線路沿いの花々をメインに縦構図で画作りする。併しながらこの位置からだと向日葵は右側を向いているのが難点。それでもそちら側から光が射し込んでいるからか私的にはあまり気にならなかった。
夏休み期間の土日祝日は二連車両で運行される423D。始発ながら車内には多くの乗客が乗り込んでいる。お盆の帰省客も混じっているのだろうか、五月から使い続けてきた「ふるさとへの途」というタイトルは、もしかするとこの瞬間のためにあったのかも知れない‥と、そんな光景を眺めながらふと想う。
気付けば朝の肌寒さは無くなり気温は上がるが、それでも空には秋の雲が浮かんでいた。そして午前中は次第に行合の空となり、午後からは夏空といった季節の変わり目、狭間と云った空模様だった。さて叶津川橋梁で撮った426Dは会津若松駅で折り返し午後一の下り便となる。その際は首都圏色の車両が此方側となるので再訪することにする。

先週までの暑さではないがそれでも暑い。従って昼時の撮影は避け15:00台の車両から始める。何処で撮るか思案した結果、緑田の様が美しいいつもの大沼郡金山町大字横田字山根とした。先述したように暑いのは暑いが、直射日光下ても立っていられる状況だった。
いつもはもうちょっと寄った画角で白矢印の位置に列車を配置している。併し今夏は第七只見川橋梁から山中踏切周辺にかけて線路沿いの草刈りが行われていないのか、車両の下部が隠れてしまう。そのため今回は列車を手前側に配置することにした。

「Echoes of Summer」~ F10・SS1/500・ISO160 ~
車両は15:01頃通過の上り430D。右側は第七只見川橋梁。大きな雲と戦ぐ緑田、そして蝉の鳴き声が近くにあって夏そのものといった景観ながら、湿度が低く季節の移ろいを目・耳・肌感ずる夏の残響といった様相だった。また暑くはなると思うが、今迄のような暑さとは異なり、昼夜の寒暖差が大きくやがて稲穂が実れば目にする色彩感も変わって行くのだろう。
所で↓動画でご覧頂けるように、上り便は第七只見川橋梁を低速走行後に加速する。その際のジーゼルの咆哮と排煙、そしてスキール音が何気に好みだったりする。

予定していたように会津塩沢駅へ戻る。同駅16:04発の下り427Dの首都圏色車両がやって来たのだが、西日はどうもイメージにそぐわない。且つ雲の様子も宜しくなくボツとした。ボツとした他の理由として、この景観、色彩感に赤の車両は相応しくないようにも思えた。

最後はこの日の目的でもあった大沼郡三島町大字早戸字滝原の第三只見川橋梁へ向かう。夕刻になり何が目的かと云えば、背景の夕焼けを撮り込むことだった。因みに川霧は今回のイメージ的には立たない方が良い。反して立つなら川面を全て覆うような状態を望む。

「秋への一閃」~ F9・SS1/200・ISO640 ~
車両は18:27頃通過の下り431D。背景の夕焼けを撮り込むとはいえ、画像のように僅かな面積である。この便と夕焼けだがISO感度をあまり上げることなく撮るには、日没が18:30頃となるお盆前後が良いのかも知れない。川霧は車両通過前に上流から流れ来る。一時は橋梁の写り込みも危うくなるが、画像の程度に治まる、また終始川面が乱れることも無かった。
余談だが日没時の首都圏色車両だが、矢張り赤は暗い色系なのか思った以上に明度が沈む。「灯シ渡ル」や先週撮った「ふるさとへの途 op.7」など後の補正が必要となり、それらを考えると、状況に因ってはキハ110やE120のデフォルトカラーの方が適しているのかも知れない。
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