雪の只見線撮影、車スタック連発
31日(土)、断続的な降雪により区間運休が続く只見線だが、この日は会津若松~会津川口間で運行するとのことに現地へ向かった。道中の猪苗代湖周辺は吹雪に見舞われ、会津若松市内も除雪が間に合わないほどの積雪となっていた。

まずは大沼郡会津美里町米田字南地中甲の根岸駅を訪れた。田んぼ一面が雪に覆われるのを待っていたのだが、期待通りの積雪状況となっていた。併しその積雪で道路は極端に狭まっており、ちょっと脇道へ入っただけでスタックしてしまうなど、なかなか手強い撮影となった。

「蒼刻の単線始発無人駅」 ~ F7.1・SS1/80・ISO640 ~
車両は同駅06:32発の下り423D。本来、小出行きの列車は単行で運用されるが、この日は会津川口駅での折り返し運転に備えてか、ニ両編成での運行であった。構図としては単行の方が好みではあったが、向かってくる列車の姿を見て、瞬時に画角を調整しシャッターを切った。
等倍で確認すると、車内にはニ名ほどの乗客の姿が見て取れる。撮る度に思うことだが、凍てつく週末の始発便に揺られ、彼らは何を目的として何処へ向かうのだろうか。余計なお世話と云われればそれまでだが、旅人に想いを馳せることも私にとっては撮影の糧となる。

撮影後、スコップで雪を掻き出し車を脱出させた。その後、会津広域農道(会津パールライン)で柳津へ向かうことにした。この道は峠越えとなるため躊躇したが、登坂は問題なかったものの、除雪が追い付かない降坂を走行中、激しい地吹雪で視界が完全に遮られ、且つ轍でハンドルが取られ、雪溜まりに突っ込んでしまった。もはやスコップでどうにかなる状況ではなく、JAFを要請するかと思案していたところ、運良く通りかかった車二台のドライバーに押して頂き脱出。助けて下さったお二方には感謝の言葉もない。
そうして要約、柳津町大字柳津字八幡坂甲の銀山川橋梁に到着した。辺りはまだ除雪前で、深い雪の中に三脚を立ててその時を待つ。所が08:00前に通過予定の424Dが、30分過ぎてもやって来ない。JRに問い合わせると、会津坂下~小出間が急遽運転見合わせになったとのこと。これではいくら待っても来る筈がなく、画像のようにそこには素晴らしい佳観が広がっていただけに、苦労した峠越えが報われない残念な結果となる。

そんなこんなで会津平へ戻る。時間的に上り426Dを大沼郡会津美里町米田字米沢で撮ろうと準備を始める。秋は黄金色の田園風景だったが、今は一面の銀世界となった。車両の通過を待っていると会津高田方面から踏切の警報音が耳に届き、これはこの日のイレギュラー運用に因る回送列車だと気付き撮影体制に入る。

「驟雪に煙る鼓動」~ F10・SS1/800・ISO200 ~
車両は先述したように09:42頃通過の下り回送列車。コントラストやシャープネスなどを調整したが、 ↓動画でご覧頂けるように雪が降り肉眼では見通しが効かない状態だった。不思議なことにファインダー内では車両がとても大きく見えたのだが、これは何故だろうか。

場所を移動し当初撮影予定だった、上り426Dを大沼郡会津美里町米田字鴨田乙の桧ノ目踏切周辺で撮る。通過は10:11頃通過。回送列車と凡そ30分の差だが雪は止み青空へ変わり、降雪の寒々しい色合いをイメージしていたのだが、撮るには撮ったに留まる。

午後からは再び桧ノ目踏切周辺に立つ。此処では午前中最後の上り426Dと、午後一の下り427Dが走行する間に雪が積もると、四年前(2022/01/21)に撮ったような弾ける雪の中を走行する様が撮れるが、この日の降雪状況では期待出来なかった。

「がんばれ只見線!」~ F10・SS1/500・ISO100 ~
車両は13:28頃通過。実は四年間、冬になると機会を伺い眺めてはいたのだが、積雪状況より線路沿いの雑草が伸びてしまい撮れずにいた。画像中央付近の雑草がそれなのだが、四年前の画像と見比べると一目瞭然と云うのか、雑草周辺に先頭車両を置きたい。今回はそれらを理解し敢えて撮ってみたが、雪が降る前に刈ってしまうなど、奥まった場所ながら春になったらよく観察し対策を立ててみたい。

最後は大沼郡会津美里町鶴野辺杉ノ寄乙の春日神社を中田踏切周辺から撮る。車両は13:55頃通過の上り428D。天候が回復しイメージする内容と離れ、更には立ち位置を誤る。夕刻の回送列車や定期便を撮ることも可能だが、日の高い内に帰路に就くことにした。
さて朝の422D・424D・425Dは、会津広域農道の峠越えや銀山川橋梁で時間を費やし、夕刻以降の運用共々、どの車両が使われたかは不明だが、私が撮影した便は全てキハ110の東北色とキハE120の国鉄色混成になり、ずっとその二両が厳しい会津平を駆け抜ける一日だった。
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