残秋の奥会津
22日(土)、週中の会津方面では雪が積もり、いよいよ冬の気配が濃くなってきた。そんな季節の移ろいの中、秋の名残を探して奥会津路を辿る。

まずは大沼郡金山町大字中川字荻付。先日記した通り、10月17日に開通した町道「中山大栗山線」から会津中川駅を撮影。とはいえ、今頃は駅周辺や背景の山々もすっかり落葉し、田畑も殺風景だろうと、始発便を夜景として捉える。

「光の予告編」~ F8・SS15・ISO320 ~
車両は同駅05:36発の上り422D。毎回のことながら、明るい時間帯から準備している場合を除き、今回のような夜明け前の撮影では、撮っては確認を繰り返しながら構図を絞り込んでいく。車両が停車すると露出は大きく変化するため、その状態を想定して設定を行う。特に前照灯が此方側に向く際は、その差が顕著となり、後の補正も見越しての撮影となる。
この日の撮影がどう展開するかは未知数だが、タイトルの通り、この画像はその“予告編”だったのかもしれない。尚、午後もこの町道で撮影を行う予定でいた。


続いて大沼郡三島町大字名入字上居平の第二只見川橋梁へ行く。毎秋、第二野沢街道踏切周辺から縦構図で撮っていたが、今年はタイミングを逃し今になる。車両は07:27頃通過の下り423Dと、下画像の07:37頃通過の上り424Dだが、矢張り遅かったか背景の山々は落葉していた。また晴れていれば左側から朝陽が射し込むが、それもなく来年への布石にする。


次は何処で撮ろうかと柳津町内を見て周る。空模様は雨が降ったり止んだり、そして時折り青空が覗くなど初冬の気紛れな天候そのものだった。そんな状況の中、河沼郡柳津町大字柳津字上村道上乙で朽ち行く晩秋の景観に惹かれた。
因みにこの一帯は「春哮ル」や「秋澄みて彼方を行くや鈍行列車」のように、只見川や国道252号線を挟んだ向い側の山々から望遠を使って撮っている場所でもある。

「残秋の通過点 ①」~ F10・SS1/320・ISO400 ~

「残秋の通過点 ②」~ F10・SS1/320・ISO250 ~
車両は①が08:46頃通過の下り425D、②が09:33頃通過の上り426D。おそらくこんな景観を撮る人は少ないと思うが、先述したように朽ちた大地や残り葉の景観が何故か好みだ。朽ちたとはいえ動物とは異なり、春が来れば再生する姿は森羅万象そのものだ。②を撮る頃には太陽が顔を出す。降り注ぐ陽光は暖かく気持ちよいが、この後も空模様は安定しない。
以上で午前の撮影を終えあちこちを見て周る。画像は載せないが早戸駅周辺や各只見川橋梁などなど多くはほぼ散っていた。冒頭で雪が積もったと書いたが、沼沢湖周辺の民家の軒下に一部残るのみで、他には見当たらなかった。そういえば宮下ダム側の県道小栗山宮下線は早くも通行止めとなっており、往来には注意されたし。

午後からは大沼郡金山町大字本名字下新田の夏井川橋梁を撮る。此処に立つのは何時以来だろうか、最近は橋梁奥の杉林付近から撮ることが多くなった。ご覧のように通過を待つ間は斜光線に照らされ、なかなかの景観だったのだが‥。

「朔風払葉 op.2」~ F10・SS1/160・ISO500 ~
車両は15:22頃通過の上り428D。太陽は雲に隠れ寒々しい景観になった。帰宅後に色補正を行うがどうも上手くなく、色調に関してはほぼそのままとした。車両が通り過ぎて直ぐに陽光が射したが、川霧や写り込みなどなど、鉄道風景は毎度毎度こんなことの繰り返しだ。
橋梁下の家屋には数年前から人が住んでおらず、時折り様子を見に来るのか、車が停まっていることがある。左側の家屋は窓に明かりが灯ることもあるが、もしかすると一年を通して住んでは居ないのかも知れない。

最後は夜明け前の会津中川駅を撮った大沼郡金山町大字中川字荻付に戻る。先週、落葉し中川集落の線路が目視できたので撮ってみる。尚、もう一段上から中川集落と線路を撮るポイントがあるのだが、崖沿いを登るので危険を伴い、確認してみると雑草に覆われていた。

「冬隣り」~ F10・SS1/200・ISO500 ~
車両は「朔風払葉 op.2」と同じ上り428D、通過は15:40頃。葉が茂っていれば全く撮れない状況ながら、会津中川駅など新たな撮影ポイントが生まれた。とは云え此方は伐採など行わないと一年を通しての撮影は難しいだろう。そして気になるのはこの道路は冬季の除雪は行うのだろうか‥。
おそらく私にとっての奥会津の秋は、この日の撮影で終わりになるだろう。振り返ればタイミングなのか撮りたい景色が撮れなかったなどもあるが、文中で触れようにそれらはまた来年へのお楽しみとして繰越すことにする。
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