秋ヲ見送ル
15日(土)、喜多方市の新宮熊野神社での撮影を終え奥会津に向かう。07:00台の車両から撮るのだが、頭に描いていた国道252号線、柳津周辺の柿の木を目標に行ってみると、今年は 隔年結果の為かほぼ実っていなかった。

そして車両通過時間が迫り、久しぶりに河沼郡柳津町大字柳津字八幡坂甲の銀山川橋梁へ行ってみる。キハ40が走行していた頃、橋梁下には柿の木があり、それを使って見上げるように撮ることもあったが、私的には撮影が苦手な橋梁だったりする。

「朔風払葉」~ F8・SS1/320・ISO200 ~
車両は07:41頃通過の上り424D。苦手な理由は立ち位置によって二連車両が入り切らない、川岸に草木が蔓延ることによる画作りの厄介さなどが挙げられるが、今頃になると草木の成長は止まり、且つ単行車両の通過は既知だったので撮ることにした。
更に背景の色付き具合に加え、陽光が雲間からスポット的にその背景や橋梁に射し込み、独特の景観となる。待機中、吹く風は風は冷たく頬が強張る。北風が落ち葉を払うような時期にはまだちょっと早いが、一足先にそんなタイトルを冠してみた。


時間的には第一、第二、そして第三只見川橋梁を撮る位置に居る訳だが、風が強く只見川の写り込みが望めない、流れる雲で陽射しが安定しないなどの理由により、北向きとなる大沼郡三島町大字桑原の宮下ダム周辺にて次の車両を撮ることにした。
まずは下画像の09:06頃通過の上り426Dだが、道路が入り込まないように縦構図を選択したものの、窮屈過ぎると云うか下り便を撮るべくダムの建屋脇に移動する。

「おうい雲よ...」~ F8・SS1/500・ISO400 ~
車両は09:17頃通過の下り425D。此処でも道路を廃してフレーミングする。するとどうしても空の面積が1/3程を占めるようになる。灰色や青空だけでは映えないが、幸い雲が流れており空間を埋めることが出来た。とは云え形状がちょっと大き過ぎの感もある。

午後からは大沼郡金山町大字水沼字沢東の第四只見川橋梁俯瞰ポイントへ行く。以前は足繁く通っていた場所ながら七月以来となる。第一、第二、そしてこの橋梁など俯瞰ポイントからの撮影は天候の状況で撮影内容が左右される。例えば昼過ぎると川を挟んだ両側の山々に明暗差が生じるなど、陽射しを考慮しながら構図を工夫するなどが必要になる。

「秋ヲ見送ル」~ F10・SS1/250・ISO200 ~
車両は12:38頃通過の上り428D。通過前は陽射しがコロコロ変わり、その度に引いたり寄ったりで構成を試みる。そして通過時には太陽が薄っすらとした雲に隠れ、はっきりした輝度差にはならずグッと引いた構図にしてみた。
再びキハ40の話しになるが、平日のこの428Dは三連編成だった。時折り土日祝日でもその編成になることがあり、紅葉時の三連編成を撮りたくてこの時期のこの時間帯は度々此処に来ていたことを思い出す。

15:00台の車両を撮るべく横田方面へ向かう。すると車両通過までには間があるのに、大沼郡金山町大字横田字上山根の第七只見川橋梁には三人が三脚を立てていた。話しをすると彼らは日本に住む中国人であり、アイドルが乗る臨時列車が来るとのことだった。
今秋は先週の普通臨時列車で臨時便の運行は終わったと思っていたところ、帰宅後に調べてみると只見線推し活ツアーの団体列車だった。詳しくは「只見線ポータルサイト」になるが、道理でJR東日本ニュースには載っていなかった訳だ。

「虹蔵不見」~ F10・SS1/320・ISO400 ~
車両は13:45頃通過の上り只見線推し活ツアー団体列車。列車番号は不明。先程の三人の話しではキハ110の東北色と首都圏の連結と云うことだったが、予期せずこの鉄板運用を見れ運が良かった。追い掛ける手段もあるが団体列車は交換駅のみでの停車になり、先回りして撮影準備を行うことはおそらく難しいだろうと判断した。
山々には神々が住む。茂る夏山が落葉し山肌が見えてくると、遠くから神々が「おーい!」と手を振って呼んでいるように聞こえる。尚、第七橋梁は橋梁正面に立つのがをセオリーかもだが、私的には雑草が邪魔になるもののこの構成が好みだ。

続いて先週も撮った大沼郡金山町大字横田字山根、毎度の定点観測ポイントにて普通列車を撮る。暑かった夏、線路沿いの雑草を刈っては撮っていたことを思い出す。特に手前側は枝状で刈っても翌週にはそれ以上に育っていた。

「老婦人の夏」~ F10・SS1/500・ISO400 ~
車両は15:01頃通過の上り430D。外はヒヤッとするものの、待機していた車内は太陽に暖められ上着を脱いだ。おそらく列車の車内も小春日和のような陽気なのだろう。夏季はこの次の便を撮ると適度な夕焼け空になるのだが、今の時期は暗くてその便を撮ることは出来ない。従ってこの430Dを冬至以降も撮ってみたいのだが、雪が積もれば此処には来れなくなる。

最後は大沼郡三島町大字宮下の第三只見川橋梁にて撮影を行う。10月末に撮った際の色付き具合はまだまだこれからで、また来ようと思いつつだいぶ落葉してしまった。それでも暖色に染まる峡谷は晩秋の景観がまだ残っていた。

「秋ヲ見送ル op.2」~ F8・SS1/125・ISO500 ~
車両は「老婦人の夏」と同じ430D、通過は15:57頃。此処では縦構図で撮ることが多かったが、今回は紅葉の具合に留意し横構図で撮ってみた。そして撮るなら日が陰る430D通過時の光具合が好みだ。また上部の電線は敢えてそのままとした。
奥会津の紅葉も終焉になり、空気の冷たさや寒さが際立ってきた。何気に気付けば二週間後は師走となり雪の季節が到来する。昨冬の奥会津はご存じのように大雪となった訳だが、今年の冬はどんな景色になるのだろうか‥。
@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。