驟雨と川霧の奥会津・・・午後の部
06日(土)、午後の部。午前の部で触れたように雨が降ると川霧が立つ。併し降ったり止んだりなのでその様子は弱々しく、午後一の便を何処で撮るか迷いながら第四只見川橋梁の俯瞰ポイントへ行ってみれば矢張りその気配はなく、更に降雨で川も濁り早々に移動する。

移動先は大沼郡金山町大字水沼字田下モの下大牧集落、及び細越拱橋の俯瞰ポイント。この画像は下大牧集落側だが、見通しがだいぶ悪くなってきた。特に右側が顕著で伐採された木株の周囲に新たな木が育ってきた。刈り取っても良いのだが、容易く手が届く場所ではなく無理すれば崖下に落ちそうな環境だ。

此方は細越拱橋。例えば上下便の進行方向によってどちらかを先に撮り終えた後でも、三脚設置や縦横などの構図、及び露出やピント調整などを余裕で行える。今回も撮るには撮ったが、川は濁り空気感も宜しくないので帰宅後にデータを確認し削除した。

「温風至」~ F10・SS1/250・ISO500 ~
車両は14:42頃通過の上り428D。タイトル通り山の上に立っても”あつかぜいたる”だ。眼下が只見川だからか湿度が高く動かなくても汗が流れる。いつ頃からか集落の裏山では伐採が始まり斜面の形状が変わってきた。この先どうなるのか、願わくば現状維持のままでと思う。

続いて大沼郡金山町大字横田字山根へ向かう。この数週間、午後の便はこの一帯で撮っている次第だが、夏草の勢いは衰え知らずといった景観だ。昨秋、私が刈り取った細い枝類もだいぶ伸びて線路沿いを覆い、涼しくなる頃にはまた刈ってみよう。

「土潤溽暑」~ F10・SS1/400・ISO640 ~
車両は15:01頃通過の上り430D。空の面積が多くなる構図は雲次第だ。雲が少なければカメラを下に向け田んぼの面積が増すフレーミングになったと思う。タイトルの”つちうるおうてむしあつし”は今月末の七十二候なのだが、暑さ湿度は既にこの通りの空気感だった。

次便は大沼郡金山町大字滝沢字谷地向の会津大塩駅で撮ってみる。近くに民家はあるものの夜はかなり寂しく雪でも積もれば遭難しそうな場所だ。この先の会津塩沢駅もだが、間違ったり興味本位で降りたら大変なことになるだろうなぁ。因みに立ち位置側には民家が無く、第七只見川橋梁周辺など只見川沿いの町道は除雪が行われない。

「奥会津ヲ旅ス op.5」~ F8・SS1/320・ISO400 ~
車両は15:56発下り427D。雨模様の暗い空模様の下、ND400などを使い動き出す車両の残像を撮ろうとイメージするが、雨と暑さに身体がくじけてしまい極当たり前の一枚となる。
この車両から降りたご婦人がホームで手を振っていた。おそらく同乗していた知り合いを見送ったのだろう。ご存じのように会津川口駅と只見駅間は上下分離式になり、鉄道施設の管理は福島県只見線管理事務所が担う。それに伴いその間の六駅の美化活動を地元有志の方々が行っており、その一環なのかご婦人は待合室内の様子を確認し駅を後にした。

この日の最後は先週と同じく第五只見川橋梁を撮る。但し立ち位置は国道252号線上ではなく、大沼郡金山町大字西谷字入岩の民家の敷地内。この日は家の中から生活音が聞こえたので、玄関先にて撮影のお願いをした。
車両は19:03頃通過の下り431D。約14分前には上り434Dが通過し、その便を国道上から撮ろうかとも思ったが、14分間での移動は可能とはいえ構図や露出の設定時間を考慮した。

「赤いLampの終列車」~ F8・SS1/125・ISO800 ~
下り便のヘッドライトの灯りが川霧に反射する様をイメージとしたのだが、残念ながら期待するような川霧の発生には至らなかった。肉眼ではまだ明るい時間帯ながら暗めの露出を選択。
WBは5200k。午前の部でupした「立ち迷う夏岸の霧幻」のように、もしかするとこれは私だけかもだが色温度が低いと朝のイメージとなり、色温度が高いと夕刻のイメージになる。そしてタイトルは会津坂下駅限定でなければならない‥などと思ったりする中、小出行きの終列車が闇の彼方に溶けて行った。
所でこの431Dの運用番号は一日の走行距離が一番長いKY303だ。
会津川口駅 05:31発422D → 会津若松駅 07:22着
会津若松駅 07:41発425D → 会津川口駅 09:40着
会津川口駅 12:29発428D → 会津若松駅 14:15着
会津若松駅 17:00発431D → 小出駅 21:26着
以上のように走行距離は凡そ318km。因みに深夜に家を出て夜に帰宅といった最近の只見線撮影の場合、一日の車の走行距離もほぼ同じになる。キハ40時代、平日の連結車両数は422Dが四連、425Dと428Dは三連だった。キャラクターデザインや緑色の新旧ユネスコエコパークのラッピング車両が連結されることもあり、ふと当時のことが懐かしく思い出される。
当時はこれらのラッピング車両の人気はイマイチというか、やって来るとがっかりしたものだが、現行車両に於いてはラッピング車両の通過を期待といった逆転現象になっている。言い換えれば知らず知らず、今もキハ40ロスが続いているのだろうか。
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