秋の始まりはパッチワーク

M.Hermitage

01日(日)、南会津町高杖原のたかつえそば畑から奥会津に向かう。たかつえそば畑は湿度があっても気温は低かった。併し只見町に近付くに連れ太陽燦々、気温は急上昇、且つ湿度は更に高くなりいつもながらの夏の奥会津となる。

時間的に下り423Dを叶津川橋梁などで撮れるのだが、ピーカンでどう撮っても何ら面白味がなく、なるべく日陰に立ちたいということで大沼郡金山町大字横田字山根周辺に行く。現着すると地元の方々が総出で周辺の草刈りを行っていた。


奥会津ヲ旅ス op.10」~ F10・SS1/500・ISO400・C-PL ~


車両通過は08:40頃。立ち位置はいつもの山中踏切よりやや上り側、草やぶの線路沿いに三脚を立てる。ひと月ほど二連での運行であった423Dだが、夏休みが終わり九月になったからか単連車両に戻っていた。それにしても光が強い。私的に鉄撮りではあまり使わないC-PLを装着、家屋の屋根や草の照り返し調整を行った。尚、次回は草々が枯れる頃に撮ってみたい。


暑さに伴う強い光具合などから午前中の撮影は止め、奥会津から会津平へ向かえば先週より更に色付き、所々稲刈り可能だと思われる田んぼも見受けられる。そして画像のようにあちこちで稲が倒れており、その様はまるでゴジラに踏み潰されたかのようだ。原因は風なのか雨なのか、はたまた別の事柄なのかは不明。

会津平に来たのには理由があり、それは大沼郡会津美里町八木沢字七窪、蓋沼森林公園からの撮影だ。色合い的にはまだ早いのだが、この数年、私の秋は此処から黄金色に染まり出したパーチワークの田園を見ることから始まる。


この画像は管理棟駐車場からの眺め。此処から撮ると丸印の寺崎踏切周辺から右側の会津高田駅にかけ、線路沿いの田んぼが綺麗な矢羽柄に並ぶが、左の杉の木が邪魔になりつつある。

此方は台東区記念の森見晴台からの眺め。右側の会津高田駅から左側の根岸駅のその先までが撮影範囲になり、彼方には会津村の大観音像、そして会津磐梯山まで景色を遮るものがない。今回は此処から撮るが標高があって時折り吹く涼しい風が心地良い。


「Autumn overture ①」~ F10・SS1/400・ISO160 ~


Autumn overture」~ F10・SS1/400・ISO160 ~


車両は13:26頃通過の下り427D。①は雀林踏切。②は高田カーブ周辺。晴れてはいるものの大きな雲が次々に現れ、それが地上に影を作る。スポット的に列車に光が当たればカッコ良いのだが、こればかりは思うようには行かない。先述したように倒れている稲が多く、遠くからだと色付く稲穂以上に穂軸や止葉の緑色箇所が目立ってしまう。これから大地は益々色濃くなり、次は管理棟駐車場から矢羽根柄に整う田んぼを撮りたい。


427D通過から約30分後、13:53頃通過の上り428Dがやって来る。先に書いた会津磐梯山や大観音像をフレーミングすると主となる只見線は小さくなる。それは分かっていることなのだが、何故か撮ってみたくなり今回は縦構図で大観音像を撮り込む。結果は御覧の通りとなり、矢張りこれではイマサンと云った所か。因みに列車は間もなく桧ノ目踏切に差し掛かる。


蓋沼森林公園から線路沿いに戻る。本来なら次便まで木陰などで時間を過ごしたいのだが、暑くて暑くてじっとしていられず用もなく車を走らせる。

そうこうしながら河沼郡会津坂下町大字五ノ併字橋本丁の金沢踏切周辺で撮ることにした。最後に此処に立ったのは四年前の三月、キハ40ラストランの当日に三連編成の428Dを撮って以来だ。因みにこの踏切、冬季は閉鎖される。


「稲 薫」~ F13・SS1/500・ISO125 ~


車両は16:48頃通過の上り430D。この時間になっても太陽はギラギラと黄金色の田んぼを焦がし、温められた稲わらのフレッシュな香りが鼻に届く。暑さを伴う風は不意に風向きが変わり、涼しい西風が吹くこともあった。逆光なので影となる車両の明度、及びフレアを適度に補正するが、どうしても鮮鋭感などは失われたままだ。


最後は会津若松市北会津町西後庵にて鶴沼川橋梁を撮影する。立ち位置となる西後庵菅原天満宮・別雷神社周辺から田んぼ越しの景観になり、画像の右端は後庵踏切。神社境内からも只見線撮影が可能であるが、構成が難しそうなので幾度かの試し撮りが必要になるかも知れない。


落夏の様相 op.2」~ F8・SS1/320・ISO800 ~


車両は17:58頃通過の下り433D。通過時刻と日の入りがほぼ重なるようになり、これからは夕刻の撮影が難しくなる。田んぼの描写を考慮しもう一段絞りたいところだが、これも暗さ故の数値になる。期待する夕焼けは大きな雲に阻害されてしまったが、後々これはこれでドラマティックかも知れないと自己満足。


台風10号の接近により湿度は高いが気温はそれ也に低く数日は過ごし易かったが、この日は暑さが戻り終日クラクラしそうな陽射しだった。私のように表面積の多い身体は熱が籠り易いのか、なかなか放熱されずに夜になっても暑くて気持ちも悪い。もしかして熱中症のなりかけだったかもだが、今更ながら暑さ寒さも彼岸までとは既に昔のこととなったようだ。


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