春雪の磐越東線
09日(日)、撮影先を悩んだが、此処のところ深夜早朝に起きることが億劫になり、先週と同じく磐越東線の撮影に向かう。前夜からの雪は阿武隈山地周辺でも積もっており、途中の線路沿いでは良き景観も見受けられた。

併しながら夏井川沿いの始発便を撮っていると、最初の目的である県道248号小川赤井線にある歩道橋上からの車両通過時刻に間に合わず先を急ぐ。その歩道橋上には落下防止のフェンスが設置されており二人が並べば許容量オーバー、ないし脚立を使うようになる。


歩道橋上から下り側、小川郷駅方面の画像。住所はいわき市小川町西小川字神明下。七時台に通過する車両はいわき駅と小川郷駅間を往復する。尚、歩道橋や線路沿いの雑草などがだいぶ伸びており、あまり除草や整備が成されていないように感じられた。
まずは下画像の07:26頃通過の下り1751Dを撮り、画角などの目星を付ける。構成上、前照灯が此方側になる上り便狙いだが、1751Dの通過から約10分程で戻って来るので撮影する者にとっては待ち時間が少なくとても有難い。17:00台には同様に折り返す便があり、赤字路線と云われる夏井川沿いの磐越東線であるが、この区間は通勤通学の需要が多いと思われる。

「春の彼方は路の上」~ F10・SS1/500・ISO320 ~
車両は07:36頃通過の上り1752D。下り便で凡その検討を付けたものの、通過間際までは縦構図か横構図かと迷い後者を選択。六時台の始発便の頃ならもう少し雪が残っていたのかも知れないが、家を出るのが遅くなったことを悔やまれる。
景観的には積雪と枯れ草の色合いが冬と春の狭間を思わせる眺めだった。画像右が東側となり朝陽が射し込んだ光具合も美しく、春になり緑が芽吹く頃にまた撮ってみたい。

内地方面へ戻ると先々週も撮った、いわき市小川町塩田字江田の江田踏切からの雪景色に目が止まり、此処で撮影することにした。ただ車両通過まで小一時間ほどあり、背景の山々や樹木の雪が落ちてしまうことが気掛かりだった。実際に気温は上昇し太陽も姿を現し始める。

「春の雪花びらのごとき舞い落つる」~ F10・SS1/500・ISO125 ~
車両は08:57頃通過の731D。懸念していたように通過時にはだいぶ雪が落ちてしまった。それでも線路や近辺の樹木に雪は残り、全体的な色合いや雰囲気をなどを考慮しモノクロを選択する。先々週の画角と異なり、今回は背景の山々を多めに撮り込む。

続いて同地点より下り側を向き、江田駅09:15発の上り724Dを撮ってみたが、積雪や構成など中途半端な内容になってしまった。先の731Dで降車した数人が周囲を撮影、その後724Dに乗り込むなど、おそらく乗り鉄と思われる姿が見受けられた。因みに731Dが五分ほど遅れ、それに乗じて実際の724Dは09:18発となる。

この後は午後の便になり、それまで小川町周辺を散策してみる。あちこちで梅の花が綻び、そして暖かい風に雪は消えた。夏井川の白鳥飛来地には多数が羽を休めていたが、間もなく北帰行が始まるのだろう。

午後はいわき市小川町上小川字西田で撮影を行う。橋梁名があるのだろうと調べてみても分からない。ビコム社の動画を確認しても橋梁名が記載されていない。
そもそも橋梁とは・・・河川、渓谷、湖沼、海峡、運河、道路、鉄道などの上方に輸送路を設けるためにつくられる構造物の総称・・・とあるが、それら下方を越すことなく斜面上に設置されたこの形状は一般的にイメージする橋梁とは別物なのだろうか。

「蟄虫啓戸」~ F8・SS1/500・ISO200 ~
車両は14:53頃通過の上り732D。前回の撮影記で記したように、これからの季節、夏井川沿いの磐越東線は緑が生い茂ると見通しが利かなくなる。この画像などはその最たるもので、橋直下の木々に生える緑に隠れてしまう。
春の陽射しに照らされ、タイトルのように地中の虫の動きを感じられるような温かみがある色合いだった。可能なら紅葉時にも撮ってみたいが、今も記したように木々の葉により景観がどれだけ隠れてしまうのか、その季節にこの場所を往来した記憶があまり無いので不明だ。
夕方から夜は海での撮影を考えていたが、この日は午前中から眠気に苛まれ帰ることにした。冒頭で述べたように深夜に起きられないなど、二週間ほど撮影が短時間で終えている。色々と振り返ると些かお疲れ気味と云うのか、風景に向き合う気力が減退しているようだ。
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