いわき市常磐藤原町 川上渓谷・奥滝+etc

27日(日)、早朝より相馬方面へ向う。此処のところ被写体を見つけることが出来ず、奥会津と浜通りを一週間毎に歩いているような塩梅だ。

二日前、双相地区でも雪が降り、人が入らない場所ではまだ融けずに残っていた。天気予報は晴れ、且つ満潮時間が近く、毎度のように相馬市岩子字坂脇の松川浦漁港付近で朝焼けを待つが、今回も撃沈となり相馬市岩子字宝迫の文字島周辺からの撮影に切り替える。


併しながら厚い雲に覆われ景観は全く芳しくない。従って下画像、僅かに空が染まった相馬大橋をメインにフレーミングしてみた。


空はけふ東雲色らし」~ F10・SS3・ISO200・C-PL+ND100 ~


厚い雲の中に僅かながら染まる空と海面、これがなかったら撮ることはなかったかも知れない。C-PLは反射を抑えるのではなく、反射を助長する効果として使用。内海なので波は立たないが、ND100で更に波を抑える。NDフィルターの使用で長露光となり、水鳥の動きが気になるところだが、幸い遠くに居り動かないタイミングを狙って撮影。


続いていわき市常磐藤原町の川上渓谷へ向う。目的は渓谷に入って直ぐの奥滝だが、実は先々週も訪れてはいたものの、何処かのお寺の水行があり撮影は行わなかった。三年前の冬(下画像)もこの水行に遭遇したが、聞けば冬季に数日行うらしい。

川上渓谷は湯本方面からだと県道14号線、通称御斉所街道でスパリゾートハワイアンズ入り口交差点のちょっと先から湯の岳登山道へ入り、奥滝はその登山道沿いにある。上流に生活圏はなく更に冬なので水は透明で清らかであり、久々に山の香りを嗅いだ。


因みに雪は降らないので春先に水量が増えることもなく、大雨後や梅雨時を除けば一年を通してこのような景観だ。(下動画は四年前の初夏に撮ったものです)


幽 響」~ F8・SS1/8・ISO400・C-PL+ND4 ~


川面の新緑の写り込み撮影で作春も訪れたが、滝の撮影としては三年ぶりとなる。以前は滝撮りをメインに行っていたが、記録写真にしかならない場所も多く次第に足が向かなくなった。要は撮影技術や向き合い方が希薄ということだが、この滝もそんな中の一つ。


この日は輝度差が生じる晴天だが、流れる雲で太陽が隠れそのタイミングで撮影を行う。終始フラットな状況であれば露光やフィルターを交換しながら撮影するが、太陽が雲に隠れた一瞬を逃がさないようISO感度で明暗の調整をした。


夕刻、先々週も撮影を行ったいわき市平薄磯字北街の薄磯海岸へ向う。”わたしは夜に海をみる”シリーズの撮りなおしだが、今回は明るい内から構図とピントを合わせておいた。


それにしても寒いです。風はそれ程でもないのだが、冷気が身体を抜けて行くようで周囲を軽く走ってみたり、屈伸したりと普段しない運動を行う w

この日は船舶が多く、撮影としては賑やかになり過ぎる。上画像は速度や遠近異なる大小三隻ほどが交差する様子だが、こうなると露光時間やISO感度など収拾がつかなくなる。


わたしは夜に海をみる op.12」~ F8・SS512.3・ISO400 ~


この撮影の難しいところ、楽しみは船舶の速度を見極めることだ。今迄の経験上、画角にもよるが薄磯海岸の暗さでは露光10分前後、ISO400が適しているように思う。それに見合った船舶を双眼鏡を覗いて探す訳だが、運よくちょっと遠くの一隻が過ぎて行った。


水平と歪みを修正後、WBでは表現できない色調、並びに光跡の色合いを補正。岩礁の色合補正と明度を+補正する。満潮に近い時間なので手前まで波が寄せ、更に月がなく適度な暗さ・空模様にに助けられた。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。