花時雨、郡山市西田町の天神夫婦桜

04日(土)、夕方より郡山市西田町の桜を撮影する。先日の金曜、そして当日の午前中と所用で三春界隈を行き交い花の状態は確認済みだが、加えて夕空を期待し最初は西田町高柴字福内の天神夫婦桜へ向かう。

高柴デコ屋敷周辺の桜はほぼ満開ながら、新型コロナウィルスの影響だろう人出は疎ら。今春の桜の名所では各地で様々な催しが自粛され、写真を撮る人間としては好条件だがこれは良いことではない。

さて日中の快晴に夕空目的であったが、次第に曇り空へと移行し小雨が振り出す。併しながら僅かに空には赤味が残り、後のレタッチで補正することを念頭に撮影する。


花時雨」~ F10・SS1/125・ISO200 ~


「春哮ル」~ F10・SS1/50・ISO200 ~


同じ桜だが見る方向でだいぶ印象が異なる。「花時雨」は中望遠で撮ったもので、西日と微雨の影響で軽いソフトフィルターの効果となったようだ。現像はピンク色の空をやや誇張、全体的に薄っすらと桜色に包まれるイメージで補正する。


「春哮ル」は今回の目的である夕空の中の桜だが、逆光でシルエットとなる桜などは後のレタッチを想定した露出設定で撮影する。この頃には雨が止むも相変わらず空模様は芳しくなかった。「花時雨」と同様、空の赤味を誇張し影となる桜や土手の明度を+補正する。


次第に小雨となる頃、郡山市西田町大田字雪村の雪村庵に向かう。二年前に訪れた際は勢いがなく花数も少なかったが、今年は以前のような佇まいであった。併しながら此処で撮ることが少ない理由の一つでもある構図の難しさ、これは今も進展することはない。


「雪村桜」~ F10・SS1/5・ISO200 ~


その構図の難しさはまずは雪村庵の存在。赤いトタン屋根をどう処理するか、屋根を排せば桜と竹のコラボとなり、これはこれで在り来たりとなってしまう。要は撮影者である私が未熟だということに尽きるが、結果としては矢張り在り来たりな画像となってしまう。


以前ここで撮影中の人と話したことがあるが、屋根が茅葺であればまた違った捉え方があると思うも、桜、竹林、庵のバランスの取り方、立ち位置がなかなか掴めずにいる。


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