日没と黎明、昔の画像から...

26日(土)、立春から彼岸までは光の春、それ以降は気温の春と云うけれど、今年の春は難産なのか気温がなかなか安定しない。昨日は郡山の梅ロードへ様子見に行ったのだが、まだまだつぼみ硬しの状況は昨年より二週間ほど遅れているのだろう。それでも今朝はウグイスの綺麗な鳴き声で目が覚めたりと、週末の雨が過ぎれば一気に春めいて来るのかも知れない。


さてさてずっと続いた奥只見の雪景色から一新、来たる春への期待を込め以前撮った朝夕の画像を二枚upします(内一枚は再現像)。とはいえ二枚とも春の画像ではなかったりする w

まずは耶麻郡猪苗代町大字中小松字西浜、猪苗代湖の天神浜にて2011/09/25に撮った画像です。その中の「秋 浪」はその際にupしてあります。猪苗代湖は奥会津へ向かう際、国道49号線を使えば必ず通るけど、振り返ればもう何年も撮影を行っていない。


猪苗代湖といえば昔々、女の子との初デートは此処に来るのが定番みたいなものでした。当時は観光地として繁栄していたけれど、あれから数十年が過ぎ当時の賑わいは無くなってしまった。それでも上画像のように時としてハッとするような景観に出会え、新たな心持ちで周辺を散策してみるか‥と、昔の画像を見ながら思ったりする。


夜がそろりと降りてくる」~ F10・SS1/5・ISO200・C-PL~


撮影時刻は17:45頃。海と違い湖面は穏やかであるものの何度かの試し撮りを行い、小舟のブレが生じないギリギリのSSを選択した。撮影時、C-PLの回転枠を回しながら水面のグラデーションの様を色々と変えた記憶がある。


順光であればC-PLの効果は発揮出来ないが、太陽が沈んだ後はこの画像のように手前側を暗く描写することも可能。先の「秋 浪」では1/2程を暗く演出してみた。その頃私はとある写真クラブに在籍しており、先生と称される写真家の添削では意味のない黒い部分は不要と云われた。確かに写真としてはそれが正解かも知れないが、個人のイメージより教科書を優先する在り方がどうも合わずにクラブを辞めました。


因みにクラブ内ではその添削に関し意見が割れましたが、結果として人の意見に左右されず、好きなように撮るという今のスタンスに至ったように思います。言い換えれば好き勝手に撮っているので、上達というか今以上の進歩は望めないということかも知れない。


続いては相馬市岩子字長谷地にて2017/12/09に撮った画像になり、再現像再upになります。その際の撮影記「相馬市岩子 松川浦+etc」。当時は画像のように未だ震災の傷跡があちこちそのままだったけれど、その分、震災以前の風景も各所に残っていました。

同地では今月の13日にも撮影を行い、その撮影記には・・・さてこの岩子漁港周辺、護岸工事は終わり震災前の景観は無くなりました。震災後の数年はそのままの原風景が残っていたが、残念ながら致し方ありません・・・と、記したように現状は画像のようになっています。


黎 明」~ F8・SS30・ISO200・C-PL+ND100 ~


現状画像からすると津波で住宅の基礎部のみを残す荒廃した空き地に車を停め、まだ暗い夜明け前に草むらを歩き海岸に至ったことなど既に昔の思い出のようになってしまいました。


撮影記には・・・撮影時間06:19、日の出は06:41。AFは手前の竹竿に合う時間帯であるが、撮影時はまだ暗く撮っては確認で構図を少しずつ変えた。使用フィルターはND100による30秒の露出で雲が流れ、海面はベタ波となっている。日の出の30分前は露出がコロコロと変わる。例えるなら撮る度にSSを一分早くするといった感じで、それに応じ各フィルターを選択した。元の色合いが綺麗なこともあり、現像はコントラスト、明暗、彩度の基本補正のみを行う・・・と記されており、再現像では彩度と雲の色合いを調整した。


この数年は制約があって特に日没後の撮影が思うように出来ない状況ではあるが、今回upした二画像のようにファインダーを覗きドキドキするような景観の下、刻々と変わり行く明暗に追随する露光調整やフィルターの選択などなど、そんな撮影をまた行ってみたいものです。


@写真タイトルをクリックするとフォト蔵の大きい画像(別タブ)が開きます。