文月の会津路、熊再び・・・午後の部

M.Hermitage

13日(土)、午後の部。当日はずっと山々に霞が掛かったような景色だった。徐々に気温も不快指数も高くなり、こうなると何処で撮るかを考えるのも面倒になり涼しい場所に隠れたい。

そこでかなりUターンすることになるが、大沼郡会津美里町八木沢字七窪の蓋沼森林公園へ行ってみた。確かにまだ盛夏ではなく、山の上は涼しい風が吹き過ごし易かったものの、帰り際には先月に続き再び熊に遭遇することになる。


「Faint Green Wind」~ F10・SS1/500・ISO200 ~


車両は13:54頃通過の上り428D。13:26頃通過の下り427Dも撮ったのだが、先述したように此処も霞でAFが効かないような状況に427Dの画像はボツとした。その霞の影響で緑田とは異なる白緑のような色合いの田んぼとなり、現像時にコントラストや色調を補正する。


さて427D撮影時は私の他にもう一人。そしてまた一人やって来たが、新道側で体長70cmほどの熊を目撃したとのことで、その大きさからすると今年親離れしたばかりの熊だろうか。尚、撮影地は管理棟から500mほど旧道側になり、空き地に車を停め50mほど山中に入る。


427Dの撮影を終え二人はいなくなり私一人になる。30分後の428Dを撮り終え撤収するが、空き地に停めた車の近くに熊の姿を発見、その距離凡そ15m。先ほど目撃された熊だろうか、此方に気付かず車の周りをうろつく。先月の目撃時と同様、車から然程離れていなかったので護身用の剣ナタは携帯せず、今回は熊鈴も下げていなかった。


こんな状況に進むも戻るも出来ず、意を決して大声を出して威嚇してみた。すると驚いて一目散に山中に逃げて行った。乗車後110番へ通報しようと思ったが、危険な状態ではなかったので結局通報せずに終わる。

撮影目的が決まらぬまま再び金山町へ戻る。以前も書いたが秘密の場所にて涼んだ後、夏井川橋梁方面へ行ってみる。画像の住所は大沼郡金山町大字本名字沖原、町道からの眺めになる。ネットなどでは此処から撮った画像を見掛けない。その理由は画像上部から右にかけての電線の存在。加えて夏季は左側の茂る樹木で景観が遮られるからだと思う。


もうすぐ夏休みだね」~ F10・SS1/200・ISO320 ~


車両は15:33頃通過の下り427D。子供の頃、知らない場所を歩いていると突然に目の前が開け、そこに鉄橋や列車の姿があると何故かワクワクした記憶があり、子供達がそんな体験をする夏休みがもうすぐ始まるんだなぁ‥と、この景色を見ながらふと思った。


希望としてはもっと引いた画角なのだが、先に書いた電線の写り込む面積を最小限とした。最小限としても右上には僅かに入ってしまい、それは補正で消去する。


夕刻の便は同じく夏井川橋梁を撮ることにしたが、立ち位置は変わって大沼郡金山町大字本名字下村になる。近くに民家はあるものの刻々と闇が迫るに連れ、夏井川上流へと続く山道から熊が現れそうな森が迫る橋梁では蜩の鳴き声が響き渡っていた。


蜩ノ刻」~ F6.3・SS1/160・ISO800 ~


車両は18:47頃通過の上り434D。赤いテールランプが浮かび上がるイメージを持って撮影するが、それにはまだ明るくテールランプは目立たない。補正で全体を暗くすることも可能だが、そうすると周囲の状態が分からなくなりそれはそれで面白くない。


続いて本名駅近くの大沼郡金山町大字本名字居村にて、19:05頃通過の下り431Dを撮る。折角の首都圏色ではあったが、初めての立ち位置でリサーチ不足、且つ暗くて状態を把握出来ずに終わる。従ってこの線路沿いを散策し、良きポイントを見付けてみたい。

この画像は431Dが本名駅に停車した様子。本名駅から会津蒲生駅間の六駅、ホームは車両一台分となり、この本名駅では下り二連車両の場合、後部車両が踏切を塞ぐようになる。それにしてもこの時間になると、各家々からは家族の会話や食器を洗う音が聞こえ、何かしら新たな撮影のイメージや目的が閃いたりする。


あゝしづかだしづかだ」~ F8・SS1/5・ISO250 ~


最後は帰路の途中で大沼郡金山町大字川口字中山、かねやまふれあい広場から大志集落を撮影する。撮る予定は無かったのだが、夕焼けと川面の写り込む様に車を停めた。いつも川面の何処かでは波立ち、遠近の山々の全てが写り込む状態はなかなか見れないかも知れない。


この時間、人の姿はなく車の往来もぐっと減る。日中の喧騒や暑さも忘れたように、静かに静かに佇む景色は美しく、彼方の集落からは人々の営みさえ聞こえて来そうな雰囲気だった。


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