2015/04 撮影記

●09日 那須郡那須町 堂の下の岩観音

季至ル~ F10・SS1/40・ISO100・C-PL ~


先月の21日ロケハンを行った那須郡那須町芦野”堂の下の岩観音”へ行く。6日の月曜が四分咲きとの情報を得て寒い日が続き日曜辺りが見頃かと思ったが、枝の一部には葉が見え隠れし早く来て正解であった。今日は幾分暖かくなり、空は青く太陽は薄っすらと雲に隠れる撮影に適した環境の下、多くの人が訪れていた。


ネットで堂の下の岩観音を検索すると、菜の花と水を張った田んぼの画像をよく目にする。併し以前訪れた際、この構図だと周囲の多くのものが写り込みとても散漫な印象になると勉強した。従って岩と観音堂、そして桜を抽出するフレーミングを行った。
先に太陽は薄っすらと雲に隠れると記したが被写体が日陰となりコントラストが映えず、一寸の陽射しを待つが期待出来ないのでコントラスト強めの撮影を行う。最初はND400にて桜の発色を促していたが、後にCP-Lの使用のみとした。それにしても構図が難しいです。岩と観音堂と桜、この三つの兼ね合いがなかなか定まらず、微妙な立ち位置移動と雲台の操作を行う。


●26日 伊達郡桑折町 半田山自然公園+etc

色淡き朝は夢む~ F8・SS1/250・ISO200 ~


25日に訪れた伊達郡桑折町の半田山自然公園、風があり水面が波立ち思うように行かず今日も出かける。今日は無風とまでは行かないが昨日と異なり穏やかな表情の写り込みを見せる。とはいえ写真だと目で見たようなくっきりとした画像にはならず、完全に動きが止まった水面を収めるチャンスはなかなか訪れないのかも知れない。


写り込みはC-PLを使用せず自然の反射を撮る。一部ND400を使って波紋を抑える方法も試したが、これは好みが分かれそうな表情となった。またその表情の多くは絞りで調整した。


夕 轟~ F10・SS1/4・ISO200・C-PL+HALF ND ~


午後より猪苗代湖へ向かう。昨夏に撮影した湖南町舟津の鬼沼周辺から猪苗代湖を見下ろせるポイントだが、樹木に葉がないのでいつもと違った景観に見えてしまう。まだまだ明るい内に着いたので車内で休息を取りながら聞き耳を立てると、怪我などで渡れなかった白鳥や多くの野鳥の鳴き声が聞こえとても長閑で静かな時間が過ぎる。やがて陽が沈むに連れ湖面や空は青色を増すものの、空はあまり赤くならずに終わりそうな気配だ。
夕焼けという現象は難しいもので、今日のようにずっと天気は良かったからといって空は赤くならない。おそらく太陽の入射角や湿度、雲の高低や位置などなどが影響していると思うが、確かに今日は雲が殆どない空模様だった。


撮影はC-PLとHALF NDを使用、先に述べたように夕焼けは期待出来ないので反対に青味のある世界観をイメージする。WBは4000k~4500k、露出時間は進行する暗さと共に変化するのだが、暗めの設定でSSが遅くなると波の形状が潰れてしまう為、湖面の表情が残るSSとタイミングを見計らいながらシャッターを切る。
気付くと19時、初夏のような天候だったとはいえこの地の日没は寒い。山間には獣の気配もあり染まらぬ空を要約諦め帰路に着く。因みにこの入り江は夏に向かって水量が少なくなり、次第に湖底が現れ更には水草が蔓延り景観が損なわれる。従って撮影するなら早い内が狙い目だ。


@@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。