14/11 撮影記

●02日 石川郡平田村 山鶏滝+etc

秋 水 ①」~ F8・SS8・ISO200・C-PL+ND400 ~


秋 水 ②」~ F8・SS8・ISO200・C-PL+ND400 ~


山鶏滝は昨年の年末以来ぶりとなり、あぶくま山系は見頃といった趣きであった。水量はこの時期としては怒涛のように流れ濁っている。一昨年の紅葉時の撮影では長露によって一部の葉がブレており、今回はそれを最大の注意点として風とSSのタイミングを伺いながらシャッターを切る。
滝撮りに適したニュートラルな曇り空の下、構図はその一昨年と同じくお立ち台の上からフレーミング、水量の多さが長露によって流れ落ちる岩面を隠し、立ち位置と露出を微妙に変えながら撮影を行った。


そうめん滝」~ F10・SS1・ISO200・C-PL+ND4 ~


続いて二年ぶりに鮫川村の江竜田の滝へ向かう。江竜田の滝とは六つある滝群の総称であり、右画像は最初に視界に入る二見ヶ滝。撮影の目的はそうめんの滝なのだが、総じて紅葉はちょっと早い状態だった。実は江竜田の滝は何度も訪れてはいるが、なかなか思うような写真が撮れずにいる。その原因として構図の難しさと雑多なものが写り込む環境にある。例えばそうめんの滝、水の流れや滝自体の姿は良いのだが、手前右の巨岩や左側の刺々しい岩面、そして雑草などなど色数も多くなりまとまりがない。
撮影は一昨年に近い立ち居地でフレーミングを行う。この滝はSSの違いによる水流の表情が大きく変わることはなく、やや暗い環境なのでC-PLのみ、ないしND4を重ねるといった感じとなり、先の山鶏滝と同様、数多い周囲の葉のブレを如何に抑えるかが重要となる。


●08日 福島市土湯温泉町 女沼

立冬ノ朝」~ F8・SS1/50・ISO200・C-PL ~


出勤前に撮影に行く。今朝は寒いとの予報に木々に霜が降らないものかと女沼を選んだのだが、久し振りに指先が痛く感覚がなくなるほどに寒いものの霜は降らなかった。獣の気配を感じるような時間帯から明るさが増す光景を眺めていると、東に向いた斜面がいよいよ太陽に照らされ湖面にも映り込みが現れる。併しながら盛りを過ぎた紅葉は強い射光の下で荒々しさが目立ち状態は良くない。個人的に枯れ気味の紅葉は好みなのだが、西向きの逆光ないし曇りのフラットな光具合が適していると思う。そんな状態に今まで二人ほど居たカメラマンは帰ってしまったのだが、その西向き側に陽射しが少しずつ入り込み、木々が湖面に反映され独特の色合いを見せ始めカメラを向ける。


構図は毎度のことながら悩むのが地上と湖面の割り合いだ。自分が惹かれる箇所を重点的に抽出しフレーミングを行うが、刻々と変わり行く光彩になかなか構図が定まらずその下手さ加減に呆れながらシャッターを切る。露出は湖面の映り込みが明確に形を描写しない状態であり、速めのSSとはせず適応速度と長露を行う。長露の場合、湖面の波の状態などなど結果論となる訳だがその偶然性が面白い。撮影を終える頃には太陽が昇り切り、穏やかな女沼の表情を見せていた。それにしても寒かったです。完全に冷え込んでしまい体の震えが止まらなかった。


●09日 大沼郡昭和村 (旧喰丸小学校)

がっこぉ」~ F8・SS1/20・ISO200・C-PL ~


日曜の午前中が休めたので、先週イチョウまつりが行われており撮影できなかった旧喰丸小学校へ行く。その日はまだ緑の葉が残っており可能なら一週間後にまた来ようと思っていた。到着したのがまだ暗い05:10、以前朝日の注ぐ様が綺麗だと聞いたので夜明け前を想定したのだが、今朝は生憎の曇り空となってしまった。銀杏は絨毯状態になってはいるものの、残念ながら2/3以上が散っていた。地元の方曰く一昨日の霜で一気に落葉したようである。


撮影は校舎と銀杏の木を広角で撮るのが一般的であるが、曇り空と葉が散った銀杏の上側を写さないフレーミングとし、まだ葉が残る下側と校舎の一部を切り取る構図とした。朝陽や夕陽が射し込まない状態なので、露出は特に明るく撮るか暗く撮るかといった具合に通常の感覚であり、時折り屋根の反射を抑えるためにC-PLを使った。実は暗い内に長露を試みたが落ち葉や校舎の寒々しい色調が好ましくなく中止した。


カメラを携えた人々が徐々に増えて来る頃、撮影を終えて帰路に着く。先程の地元の方の話によれば例年だと11/10前後が見頃のようだ。併しそれは自然の有り様であり今年のように早く散ってしまうこともある。紅葉や桜などなど天候も含めその自然を相手にしていれば調度しない、上手く行かないなどは常なことであり、現場に立った時点で最良のモノを見つけ撮影するよう心得る。


●23日 常陸太田市折橋町 下滝+etc

柑子色の季節(とき) ①」~ F10・SS1/6・ISO200・C-PL ~


柑子色の季節(とき) ②」~ F10・SS1/8・ISO200・C-PL ~


昨年と同じ日、常陸太田市の下滝を訪れる。秋は楓が色付き色彩豊かな景観を見せるのだが、その楓の葉が多すぎて折り重なる様は、毎年々々構図で悩む原因であった。併し今年は何処へ行っても聴いても葉の数が少なく、もしかしたらこの下滝でも同じではないかと期待した。07:30頃到着、期待通り葉の数は少なく見通しの良い景観となっていた。国道451号線沿いのこの滝は立派な観瀑台が設置され、今日は下段からフレーミングを行う。


撮影は陽が射さない谷間なので5800k周辺でも楓の発色が悪く、更に水流も青味を残すためWBの設定から始め結果として6200k周辺とする。絞りは楓の葉の奥行きがあるためF10と決め、ピントは一番手前の葉に合せた。問題はSSだがこの滝は水の表情を非常に捉えづらい形状をしており、今回は1/8前後でディテールも潰れず周囲の葉のブレも抑えることが出来たと思う。以前は滝壺に発泡スチロールが浮かんでいたり、川沿いにゴミが散乱していたが、今日は綺麗な景観となっており、今が見頃だからか人が途切れず訪れていた。


冬 潮」~ F8・SS1・ISO200・C-PL+ND400 ~


下滝から足を延ばし大洗の神磯鳥居へ向かう。今年の正月以来だが、相変わらず東海村の原子力施設が並ぶ国道245号線は行きも帰りも渋滞していた。 昼前に到着、数枚撮った後に昼食と大洗町のロケハンで時を過ごし夕暮れを待つ。福島及び茨城沖の満潮は15:30頃と調べてはおいたが、海岸線が波で覆われる様は時化でもないと望めない。


ちょっと高い岩場の上に腰掛け時を待つ。併しながら沈む太陽が空に映えることはなく、風に晒された体が冷えて腰が痛くなった。個人的に波の飛沫より砂浜を引く様など柔らかい表情が好みなので、ND400を使いそのタイミングを見計らないながらレリーズを押す。従って撮影枚数が格段に多くなるが、後々使えるのは僅かだったりする。それにしても此処には何度か通っているが、未だに消化不良だったりする。日の出の時間帯が一番良いと思うのだが、次回は早朝に到着するよう夜中に出発してみるか。


●30日 相馬市岩子

仄々明け」~ F8・SS1/13・ISO200・C-PL ~


早朝より相馬市岩子、文字島へ向かう。いつも行く場所であるが未だ日の出の時間帯は見たことがない‥が、天気予報通り小雨で太陽は顔を出さず仕舞いであった。併しながら何といえばよいのか、雨模様の夜明けの海はアーバン色と濃紺を混ぜ合わせたような独特の色合いを見せ、ちょっとクセになりそうな世界観である。現在は護岸工事の最中で完成にはまだ時間がかかる気配であり、松川浦一体と同様に岸を数メートル上げるようだ。


撮影は傘を持ちレンズやフィルターの水滴、そしてクモリを除去しながらなので思うようにことが進まない。更にまだ未明の暗さなのでAFが効かず街路灯などでフォーカスを決める。構図は朝陽を期待し毎度同じ内容だったのだが、最初はC-PLなどを装着せずに撮っている。夜が白むと遠くに海苔養殖のための竹竿が見え始めた。果たして規律があるの否か、雲海のような表情の中に立つ無機質な物体の存在に哲学を感じた。


沈 黙 ①」~ F8・SS1/1.3・ISO200 ~


沈 黙 ②」~ F8・SS1/1.3・ISO200 ~


レンズに付着した雨粒が撮影した画像にも写り込んでおり、暇を見つけては行っていた修正が要約終わりupした。夜景の露出としては一般的な数値にて撮影。構図的に上下のスペースが多すぎるので16:9のアスペクト比にしてみた。こうして見ると「沈 黙 ②」は「沈 黙 ①」が無いと成り立たない作品であり、ある意味組み写真と云えるかも知れない


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