13/04 撮影記

●12日 郡山市西田町 雪村庵

「桜 陽」~ F6.3・SS13・ISO200・C-PL+ND400 ~


四週間ほど休みが無く、咲き始めた桜を横目にずっとカメラに触れることが出来なかったが、昨日今日と仕事の合間にゲリラ的に撮ってみようと久々にカメラを手にした。


まずは郡山市西田町大田字雪村の雪村庵の雪村桜。到着した昼過ぎ頃は観光バスやら何やらと人出が多く、雪村庵の代表的な構図である正面ないし向かって左側からのフレーミングでは人が入り込んでしまい、従って桜の上部や右側からのフレーミングを行うが、その定石でもある正面ないし向かって左側からのフレーミングはネット上でも多くの画像を見るので些か辟易していたのも事実であった。


桜の上部の撮影だが、矢張り老いた桜なのか年々花の数が減っているように思うのは気のせいだろうか、多重露出でボリューム感や春陽の光陰感を出してみる。右側からの撮影は昼過ぎということで完全な逆光となっており、雲で陽が陰るのを待つのも良いかもだが、逆光の中の桜の色合いに惹かれ二重露出とND400でその彩りを撮ってみた。


●13日 本宮市白岩字沢口

黄昏募ル」~ F6.3・SS1/13・ISO200・C-PL ~


時折り仕事で通る道沿い、夕方カメラを持って出かけた。撮った時はブログにupしていたのだが、何かが気に入らなかったのか後に削除していた。今回のupに関し再現像を行った訳だが、夕焼けの彩度を若干落とし周囲の明暗を調整した。仕事の途中だったので手持ちによる撮影を行う。今になって思えばISOを上げればよいのだが、SSを稼ぐため絞りを風景にしてはやや開けている。フィルターはC-PLを使用。


因みに撮影直後から土地改良が行われ、現在は旧家も電柱も小道もなく新たな家々が建っている。思えば撮っておいて良かったというか、個人的な原風景がまた一つ消え去った。


●16日 田村市船引町 蛇盛塚のしだれ桜

春 麗」~ F8・SS1/500・ISO200・C-PL ~


相変わらず仕事中にカメラを持ち出す日々でありますが、今日はその仕事でしょっちゅう行き交う田村市船引町門鹿幕ノ内にある蛇盛塚のしだれ桜に寄ってみる。場所は国道349号線と県道119号線、セブンイレブンのある交差点の直ぐ近くとなる。蛇盛塚の由来は1200年ほど前、田んぼに水を引くための工事を行った際、大蛇の巣を発見し退治すると体から紫の血が流れ出し、川の水を紫に染められたことからその川は紫川と呼ばれ、大蛇の頭をこの地に葬ったとのこと。


塚というだけあって小高く少々窮屈な場所となり、細い登り坂を行くと一軒の農家に突き当たる手前に桜がある。そこには畑や小屋があり、その小屋が桜の右下の方までフレーミングすると構図内に入ってしまう。今日はたまたま何処ぞやのテレビ局が地元の人達をエキストラとし花見の様子を収録していた。更にはカメラマンも多くファインダー内には人が入り込んでしまう状態であった。


そして風もあって思うように長時間露出も行えず、取り合えず適正露出で撮ってみるのだが、個人的にこのままでは何ら面白味が無いのである。言い換えれば何等かのパンフレットの写真のように思えてしまうのだが、かといって今日はあまりにも光が燦々と降り注ぎ、描くイメージが施行出来ない状態であった。


●19日 田村市船引町 小沢の桜+etc


一ヶ月ほど土日が無かったので今日は休みとし、家族連れで花見へ出かけた。行き先は田村市船引町船引堂前”小沢の桜”と本宮市白岩塩ノ崎”塩ノ崎の大桜”の二箇所。


想 望」~ F6.3・SS3・ISO200・C-PL+ND400・Double Exposure ~


春 想」~ F8・SS1/80・ISO200・C-PL ~


小沢の桜は国道349号線を船引町内から小野町へ向かう道沿いにあり、田んぼの中の小高い所に祠と共に一本のみ生える姿は正に心象風景というか、日本の原風景という趣がある。由来は昔々、遊郭のさくらという遊女が忘れられずに植えた桜と伝えられるが、とても未練がましい話しだったりする。


塩ノ崎の大桜共々有名な桜であり、ネットで検索すると星の数ほどの写真があって構図も設定も出尽くしている感がある。一人だけでの撮影なら早朝や夕暮れを待つが、連れがいればその時その時の環境で撮るしかない訳であって、天候は雲が多く何よりも三脚が飛ばされる程に風が強い。従ってどう撮ってもブレが生じるので好き嫌いがはっきりするが、そのブレを利用し油絵のような感覚で画作りを行う。


芳 春」~ F11・SS1/50・ISO200・C-PL ~


続いて旧白沢村から三春に向かう県道118号線からちょっと入る塩ノ崎の大桜へ向かう。県道沿いには大きな案内が立っているので見逃すことはないと思う。小沢の桜もそうだが有名ではありながら然程の人出はなく、また自然の趣をそのまま残した光景に好感が持てる。


それにしても今日の天候は目まぐるしく変わり、春の空の名に相応しい。急に黒い雲が出たと思えば遠くから雷が聴こえたりと、気温も急に下がり始めた。風は相変わらず吹いており、風が吹き止む頃合いを見計らって撮影を行った。


●29日 耶麻郡北塩原村 桧原湖

「氷雪緩む」~ F9・SS1/200・ISO200・C-PL ~


耶麻郡北塩原村大字桧原字雄子沢の桧原湖、細野周辺の雪解けで出来る今だけの沼や川を見て周る。お彼岸に来た際は冬枯れにて各湖沼の水は少なかったが、雪解け水が流れ込み美しい景観を見せていた。


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