いわき市常磐白鳥町 龍勝寺

いわき市湯本温泉街より2kほど南に磐崎(いわさき)中学校がある。中学校の一帯が磐城平藩、内藤家から分藩した湯長谷(ゆながや)藩の舘跡になり、その内藤分家の菩提寺が常磐白鳥町勝丘の龍勝寺である。予てより龍勝寺の山門が気になっていたのだが、果たしてどんなものかと見物に出かけてみる。
現在は国道六号バイパスを使うことが多く市街地を走行することは稀となったが、通行の序でに内郷の白水阿弥陀堂にも周る。個人的には城郭や寺社の山門が好きなのだが、最近この種の写真を撮ることが無くなり、久々にまた始めてみようかと思う今日この頃。

住宅街の細い路地を行くと正面に山門が見えて来るも、階段の直ぐ下に車が停まっており全体像が撮れなかった。更に境内では墓石の工事が行われており、構図内に工事車両が入ってしまい本殿も撮らずに終わる。この寺は常時人が住んでいないのかやや荒んだような感じで所以などの説明板も無いのが残念であったが、山門の形の良さと周囲の老桜の佇まいに好感が持てた。

龍勝寺を後にし白水阿弥陀堂へ向かう。いわき方面の史跡を訪ねるのは数十年ぶりだが、白水阿弥陀堂もその通りで拝観料が必要なことさえ忘れておりました。よって今の時期はこれといって見るものも無く、遠くから眺めるだけで終わりとする。


今日いわきに出向いた理由の一つとして、先々週の中之作勝見ケ浦 竜ヶ埼鼻灯標をもう一度TRYしたかったのだが、夕方まで時間があるので久々に薄磯に行ってみる。

ちょうど一年前この海岸に何度か通い夜景などを撮ったが、住宅地の無残な姿となって残る基礎を見る度に諸行無常という痛々しさを感じる。中之作に戻り撮影場所を決める。今回は壊れた漁協の跡地から撮影することにしたが、日中の晴天とは裏腹に空が赤くならず、それでもほんの僅かな赤味を活用すべく思い描くイメージで画作りを行った。また先々週もそうであったが漁が出来ず船の往来がない為か、夕刻になっても灯標に灯りが点ることは無かった。


それにしても昨日は暖かかったが、三寒四温といってよいものかまた冬に逆戻りといった感じだ。いわきと云えど夕方には風が冷たくなり、予定していた訳ではないが工場地帯の撮影は止めることにした。