ひっそりと流るる霧幻峡の川霧

14日(日)、週末は寒いくらいになり、川霧は期待できないかと思いつつ早朝より奥会津に向かう。川霧の状態を眺めながら国道252号線を進めば、大沼郡金山町大字大栗山字布置場の霧幻峡から大字水沼の水沼橋周辺までは霧が立っていた。その先、大字川口の大志集落は皆無で水沼橋に戻る。

水沼橋から第四只見川橋梁俯瞰ポイントを見上げれば、程よく霧が流れており登ってみる。併しながら次第に山霧が視界を遮り車両通過時には完全なホワイトアウト、残念ながらシャッターを切ることなく今年度初の撃沈となった。

霧の撮影、ホワイトアウトは多々あることながら矢張り消沈、気を取り直し霧幻峡へ向かう。始発便撮影後、次便までは時間があるので霧幻峡に来ること多しだが、この日は既に霧は消えかかっていたものの下画像、舟着き場にはまだまだ漂っていた。

先週訪れた際に舟は無かったが、地元の方曰く霧幻峡の渡し再開に向け準備が始まり、舟着き場には舟や物置きが置かれている。下画像、霧幻地蔵周辺は雑草が伸びこれらも何れ整備されることだろう。整備といえば公衆トイレ設置の工事が行われており、海外から訪れる人が更に増えるようになれば良いと思う。


静寂一献 ①」~ F10・SS1/160・ISO200 ~


静寂一献 ②」~ F10・SS1/100・ISO200 ~


水量があり桟橋は一部だけが水面から姿を現しその周囲には雑草もない。そして先に記したように霧幻峡の渡し再開に向けての準備中なのだろう、舟には座席やスクリューなどが設置されておらず撮影に適したロケーションだった。好き勝手なことを言わせて貰えば絵的に三艘は多すぎか、昔々これほど知名度が高くなかった頃、舟底に水が溜った一艘だけがポツンと浮かんでいた光景が忘れられない。


水上の物撮り、本来ならISOを上げSSを稼ぐのが正解だが、川の流れがなく上記の設定とした。可能なら長露光で霧の動きを大胆に捉えたいところだが、そうなれば当然舟はブレブレになってしまうだろう。


続いて七時台の列車撮影で大沼郡三島町大字早戸字下ノ原の第三只見川橋梁へ向かう。とはいえ川霧は無く加えて川面の色合いも宜しくない。従って橋梁全体のフレーミングは行わないことにした。車両は07:32頃通過上り424Dと07:44頃通過下り423D。


「峡谷渡ル」~ F13・SS1/125・ISO400 ~


424Dは縦構図で撮るが山の上にのみに掛かる霧の形状など、イマサンの内容となりボツとした。upした画像はその約10分後に通過する423D、手前の樹木で川を隠し橋梁も一部のみのフレーミング、紅葉時の実験的構図でもあります。通過時↓動画でご覧いただけるように薄っすらと霧が流れ、車両や橋梁の描写が弱くなってしまったのが残念。


第二橋梁撮影後423Dと並走する形で大志集落に戻り、大字川口字中山のかねやまふれあい広場で08:05頃通過する車両を撮る。手持ち撮影ということもあるが、背景の雲行きなどなど宜しくなく何れ再tryしたい。

霧は流れ時折り太陽が顔を出し、その後の只見線撮影は止め大字沼沢字寺ノ北の「沼沢湖」へ向かう。上画像は百合が咲き揃う一角であったが、数年前に宿泊設備が建ってしまい入ることが出来なくなってしまった。


薫風の畔 ①」~ F10・SS1/160・ISO200 ~


薫風の畔 ②」~ F13・SS1/160・ISO200 ~


秋の紅葉も良いが緑の写り込みも素晴らしく、陽射しと風の具合を図りながら撮影する。現像は一にも二にもコントラストと色調、この両者の頃合いを見ながら調整する。


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