東北秋の終焉、相馬郡新地町”白幡のいちょう”

28日(土)、毎年撮影している相馬郡新地町駒ヶ嶺字白薄の”白幡のいちょう”へ行く。詳しくは「こちら」を参照にということで、まずはその前に夜明けの海を撮ろうと相馬の海岸を周るが、小雨が降り出し東の空には厚い雲が居座る。

東の空は曇天模様だが、却って西の空の方がやや焼けている。この場所は相馬市尾浜字松川の鵜ノ尾岬桟橋で、桟橋へ向かう入り口に以前から下画像の小舟が置かれている。舟底には重しがあり、此処に置かれている理由が分からない。「2018/06」には夕刻時に撮ったことがあり、個人的には面白い被写体の一つだったりする。


我は海の子」~ F8・SS1.3・ISO100 ~


二年前とは舟の向きが違う、且つほぼ満潮といった状況。潟湖の浅底に乗った状態なので遅いSSでも舟がブレる心配はなく、露光は海面のベタっとした表情を捉えるための数値。空の焼け具合は弱く暗めの露出で色合いを強調、更に現像の際に補正する。因みにタイトルは撮影時ふと頭に浮かぶ。


続いて先述した”白幡のいちょう”へ向かう。到着時正面から撮っている先客がいました。このイチョウ、私は正面からの画作りが苦手というかダメです。

そんな訳で毎度の斜め右後方に立つ。すると赤丸部にあった杉木立ちが無く鉄塔及び電線が露となり、これらをなるべく廃したフレーミングを行う。


極秋ノ景 ①」~ F10・SS1/400・ISO400 ~


極秋ノ景 ②」~ F10・SS1/400・ISO400 ~


以前は鬱蒼とした姿だったが、三年前に枝打ちされ見通しが良くなった。夜明時の雨は止み次第に晴れてきた。この時期07:00前後になると陽が射し込みそれが狙い目だ。暦では既に冬となっているものの、この黄葉を見るといよいよ秋は終わり冬になったと実感する。従ってタイトルにはそんな意味合いがある。


数枚撮った中から背景の雲の表情が良いものを選択。風が吹くのでISO感度をやや高めに設定、現像時に葉の色合いと明暗差を調整する。正面からの撮影は苦手と記したが、陽射しがあれば尚更で薄曇りの下、霜が降って畑に落葉した様をフレーミングするなどの手段を用いる必要があるように思う。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。