緑葉滴る初夏の達沢不動滝

28日(金)、凡そ一年ぶり、そして久々の滝撮影で耶麻郡猪苗代町大字蚕養字達沢の達沢不動滝へ向かう。何度か書いているが一眼レフを買ったそもそもの目的は滝撮影、そしてこの達沢不動滝こそ一時期足繁く通った場所です。

下画像、滝前には一昨年秋の大雨で崩落した岩がそのままとなっていた。その岩は時間の経過で苔が生え、色合いも違和感が薄れてはいるものの矢張り邪魔は邪魔。因みに滝に向かって右側は斜面が崩れる恐れがあり今も立ち入り禁止となっている。

さて滝は生き物、最終的形態は浸食を繰り返し川上へ辿り着き渓谷を成す。上画像はいつ頃のものだろうか、滝に変化はないように見えるが周囲の木々や岩々の様子は現在と全く異なる。


以前「福島市飯坂町 赤川滝の不思議」という記事を書いたが、滝は生き物と記したようにその姿は少しずつ変化している。浸食して渓谷になるには気が遠くなるような時間を要すと思うが、見るべきもの撮るべきものは”今でしょ”‥と、いうことになる。


緑風滴り滝落つる ①」~ F8・SS1/8・ISO200・C-PL+ND8 ~


緑風滴り滝落つる ②」~ F10・SS1/8・ISO160・C-PL+ND8 ~


この日は風があり雲の流れが早い晴れ。山合いの滝は陽射しがあると輝度差が生じイメージする内容にならない。つまり雲の流れをじっと待ちながらの撮影になる。二点とも完全に雲に隠れた状況ではなく、意図する箇所に陽が当たるタイミングを計り、コロコロ変わる露出を即座に変更しながらシャッターを切る。


「戦 ぐ」~ F8・SS1/5・ISO160・C-PL+ND8 ~


2013年に同タイトルで撮り、あれから幾度となく挑戦しているがそれを凌ぐもの撮れない。一番に楓の成長があり、以前のようなフレーミングが出来なくなった。つまり先述したように特に自然は今は今しかないということになる。


「山繁り緑風一つに滝落つる」は滝前の葉々がブレないSSを選択。「戦 ぐ」は反対にブレが生じるSSを選択したのだが、形を留める葉と動く葉の両立は難しいながら、もうちょい流れがあっても良かったと思う。


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