相馬市松川浦の朝はBlue Moment

26日(日)、撮影としては三月以来となる相馬市松川浦周辺。昨夜の早い時間帯の天気予報は晴れだったが、着いてみれば水平線は厚い雲に覆われこの状態で何処で何を撮ろうかと、大洲道路や松川浦大橋などなどあちこち見て回る。

そうこうしている内に水平線と上空の厚い雲の間が赤く染まりチャンス到来、これを逃せば曇天模様となってしまうと急いで撮影ポイントを探索。上画像は相馬市岩子字宝迫の文字島だが、イマイチ景観が優れず下画像、相馬市岩子字長谷地の岩子漁港へ向かう。


Blue Moment」~ F10・SS2・ISO200 ~


震災後、この一帯の海岸では数多くの撮影を行った。その頃は海苔の養殖などなど潟湖らしい風景が残っており、やがて護岸工事が始まりかさ上げされた今に至る。その工事で長らく重機などが置かれたままだったが、この日はその姿がなく数年に渡る工事は終わったのだろうか。そういえば津波で潰された車がずっと傍らに置いてあったな‥と、ふと思い出す。


こういった内容を撮る場合は船のブレが気になるが、潟湖且つ無風でその心配は無用だった。併し長露光撮影や他の船によって水面が波立つなどなど、注意を要する場面は多々ある。


このシチュエーションのまま他でも撮ろうと移動、相馬市新田字高田の新井田橋上に立つ。いつも通る道ではあるが、田んぼが色付いていなければそのまま通り過ぎたかも知れない。


兆 候」~ F10・SS1/40・ISO200 ~


画像奥は大洲道路。逆光で撮るとドラマティックな内容になることは承知の上ながら、可能ならば長露光で雲の動きを表現してみたかった。なぜ行わなかったかと問われれば、朝焼け徐々に薄れ始めフィルター選択や露光算出云々が間に合いそうになかった。


最後は相馬市岩子字宝迫に戻る。厚い雲に覆われながらもやや赤味が残り、後の色調補正を念頭に撮影を行う。


「For a Moment」~ F10・SS1/100・ISO200 ~


松川浦大橋を望むこの景色は私的定番であります。それだけにブログにupしては削除を繰り返すこと多々あり。それは前回を凌ぐものを撮ろうとしながら、それに及ばずだとupし続ける意味がない。という訳で今回の画像はどうだろうか、明日には削除それとも半年後、またはこのまま行くのか現在のところは未定状態だ。


さて先に私的定番と記したが、松川浦に注ぐ宇多川にあった「舟付き場」が無くなる。鵜ノ尾岬にあった「朽ちた舟」の損壊が進むなど、その中の二ヶ所の景観が変わっておりとても残念。お約束通り、撮りたいものは今撮っておかないと後悔先に立たずとなってしまう。


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