薄っすら雪化粧、凍朝の只見線

05日(日)、薄っすら雪化粧の奥会津へ行く。走行する始発便は暗くて撮れないのでゆっくりと04:00頃家を出る。何処で撮るかは現地に着いてから雪の様子で決める。

まずは中川集落から沼沢湖へ続くフェアリーロード上、大沼郡金山町大字中川字下居平より中川集落を眺める。この道は雪崩の危険性があり除雪は行われず、積もれば必然的に雪融けまで通行が出来ない。写真としては一面の銀世界が一番だが、薄っすらと雪化粧状態の今を逃すと此処に来れる機会は無くなるかも知れない。


凍 朝」~ F9・SS1/160・ISO640 ~


車両は上り二便目となる07:13頃通過の424D。この時間帯になれば難なく動く車両を撮ることが出来る。一瞬西の空に朝陽が射すが、灰色のモノクロームの眺めはほんと寒々としています。車両の色合いも沈んでしまい彩度や暖色補正を行ったように、現行車両はシチュエーションに応じ彩度の補正を行えば存在感が際立つように思う。


続いて下りの始発便は大沼郡金山町大字中川字荻付、荻付第一踏切周辺より会津中川駅を撮る。車両は会津中川駅08:01発の423D。


朝笛鳴ル」~ F8・SS1/160・ISO320 ~


停車中も含めその前後も撮る。その中から車掌がホームに降りて確認する様をupする。車掌の姿は小さいので、是非フォト蔵で大きい画像を見て頂きたい。冷気は澄み車掌が吹く笛やジーゼル音がいつもより大きく響き、日曜の朝の目覚めを促しているようだった。


次の撮影地は悩んだものの、大沼郡三島町大字早戸字居平からの細越橋梁とした。悩んだ理由は果たして車で行けるか否かだったが、それほどの積雪ではなく山中も歩き易かった。↓動画には写っているが、霧幻峡の渡し場裏手の山が大きく崩れている。このままだと只見線や国道252号線に影響があるのではないか‥と、気掛かりだ。


山眠ル」~ F10・SS1/160・ISO400 ~


車両は08:56頃通過の上り426D。道路上からの目線と異なり山の上は別世界のように白く、新緑や紅葉時にも撮ったが迫り来るその姿が好きだ。車両通過時は中腹に雲が現れてしまい、通過前に撮った画像と共にRAW現像、その後手っ取り早くWindowsのペイントで修正、更にレタッチソフトで車両の彩度、色合いなどの補正を行う。


最後は大沼郡金山町大字大志字根柄巻、国道252号線の跨線橋上から撮る。今年の雪は早いのか、例年の今頃撮る場所ながら僅かでも積もっている様は初めてかも知れない。右側の道路は大志集落の東側の田園地帯に続くが、民家はないので何れ積雪により通行出来なくなる。


冬枯れの鉄路を軋む」~ F10・SS1/250・ISO320 ~


車両は午前中最後の便となる09:37頃通過の下り425D。奥に見えるのは大志集落。この時間になると幾分寒さは和らぐも、木々から落ちる水滴はまだない。毎年撮っているとちょっとした違いに構図が決まらないことがある。例えばこの画像だと右上の杉林になり、その成長によって山々の上の空をどこまで撮り込むか‥と、他人からしたらどうでも良いことを考察、結果今回はいつもより画角をやや広めにフレーミングする。


先述したようにこれからは積雪で行けなくなる場所が多くなる。当然撮影ポイントは限られ、各橋梁などの有名ポイントや駅周辺など撮る率が増えてくるだろう。もうちょっと若ければ歩いて向かうけれど、二年前だったか太腿辺りまで雪に埋もれながら山中行軍行するも、ロクなものが撮れなかった。更に昨年は車がスタックするなどなど無理はしないことにした。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。