2022 初日の出 by 相馬郡新地町大戸浜

01日(土)、初日の出撮影に向かう。例年いわき市小名浜の薄磯海岸近辺だが、今年は相馬市のカゲスカ海岸並びに大洲道路周辺とした。相馬へ向かうには阿武隈山系の川俣町と霊山町を経て東北中央自動車道に乗るのだが、時折り前も見なくなるほどに吹雪いており、果たして日の出は拝めるのか不安になりながら車を進める。


すると阿武隈山系を抜け相馬市に近付くに連れ降雪量は少なくなり、国道六号線付近になると雪は止み、見通しの良いすっきりとした街並みとなっていた。


カゲスカ海岸・鵜ノ尾埼灯台、大洲道路と見て回れば大洲道路には既に多数の車が停まっている。カゲスカ海岸には然程の車数はなく、近くに居た人に尋ねると初日の出は灯台の影から登るとのことだった。実のところ春秋の彼岸時には撮っているが、今の時期は撮ったことが無く一つ勉強になりました。

それより何より気掛かりなのは水平線上の厚い雲。経験上この状態だと綺麗な日の出にはならないと判断、従って単純な水平線の景観となる大洲道路での撮影を止め、相馬郡新地町大戸浜字北中磯塩入へ向かう。

此処は県道38号線、通称相馬亘理線沿いにある海岸で3.11の震災前は県道と砂浜がほぼ同じ海抜でとてもアクセスし易い場所だった。併し津波により家屋は流され景観が変わる。その後長らく行われていた嵩上げ工事が終わり、現在は海岸より3mほど高い道路となった。此処でも初日の出を見たことがなく凡その検討を付け構図を整えるも、水平線上の雲が消える気配はない。


日の出の時間は06:53、併し雲に遮られ約20分遅れで要約顔を出すも、先述した通り雲に邪魔され特筆すべき内容ではない。拠ってもうちょい太陽が昇った後の景観に期待をする。

話しが前後するが上画像は撮影が終了した頃。数人が日の出を見、他には釣り人とある意味穴場と云えば穴場かも知れないが、初日の出は工場上となるのでこれをどう処理するかだ。


「海にいるのは浪ばかり」~ F10・SS2・ISO100・C-PL+ND100 ~


この画像は日の出前の撮影。海面が赤く染まる様は波の形状と相俟って予想が付かず、もしかしたら被写体としては日の出より面白ものかも知れない。他に長露光撮影中、ファインダーから光を射すなどなど行ってみたが、機会があればupしたいと思う。


物云わぬ人なき海の冬の朝」~ F14・SS30・ISO400・C-PL+ND4+ND400 ~


07:30頃になっても雲は流れずだが、雲上には太陽が全容貌を現す。イメージは海面はベタ波、且つハイキーという相対する内容であり、使用フィルターと露出の設定を即座に決める‥などと書いてる割には大した内容じゃありません w


ハイキーで撮ったお陰で見た目に近い明度になりました。そしてこの海岸の私的魅力は遠くに見える天然ガス発電所施設と砂浜に埋もれたテトラポット。この対比と波や太陽といった自然現象をどう絡ませるか、色々と思案しながらなかなか上手く行きません。


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