あゝ春だ...会津盆地の雪解け

11日(金)、先週の日曜と異なり雪解けが進む会津盆地。田んぼの畦道は露出し、農道の多くが通過可能となっていた。とはいえ油断すると思った以上に雪深い箇所もあり、何気に進むとスタックします。実際私もそうなりましたが、車載スコップで事なきを得ました。

画像はこの冬に多々撮影ポイントとなった、大沼郡会津美里町米田字鴨田乙の桧ノ目踏切。雪に埋もれていた道もご覧のようになりました。土の香りが鼻をくすぐり、いよいよ雪深い会津にも春の到来を思わせます。

午後の便を撮るべくあちこちの踏切を見て回れば、会津高田や根岸より新鶴、若宮周辺の雪解けが進んでいるようでした。画像は佐賀瀬踏切。田んぼや畑にアクロバティックな停め方をする軽トラをよく見かけるが、よそ見運転なのかこれは完全に落ちてしまっているようです。

撮影は大沼郡会津美里町雀林字番常免の雀林踏切としました。風がなく晴れ渡り冬用ジャンバーやニット帽、そして手袋も必要としませんでした。気温は二桁まで行ってないと思うが、燦々と降り注ぐ陽光は雪の照り返しで薄っすらと汗が滲みます。


法用寺がある西側の県道365号(赤留塔寺)線からこの踏切は約1.1kmの直線。暖かさに誘われたのか、老若男女地元の方々が散歩やジョギングを行っていました。そして行き交う人々に話し掛けたり掛けらりたりと、老女からは手提げに入ってた饅頭を二個頂き、おそらく同世代であろう入院中の母のことを想い起こす。


あゝ春だ... ①」~ F10・SS1/640・ISO125 ~


あゝ春だ... ②」~ F10・SS1/1000・ISO200 ~


①は13:32頃通過の下り427D。当日はややモヤが残るものの、会津磐梯山も飯豊山も姿を表し、まずは会津磐梯山を背景に画作りする。山と列車を撮るには引いた構図になり、必然的に空の面積も多くなる。毎度のことだがそうなると単調な青空では変化がなく何かが欲しいところだが、今回は良い感じの雲があって助かりました。


②は13:59頃通過上り428D。飯豊山を背景に最初に記した桧ノ目踏切を望遠で切り取ってます。列車と飯豊山の間合いがイマイチ掴めず、三脚は使わず敢えて自由が利く手持ちで撮りました。画像左に撮影者が一人います。尚②は旧いカメラを使用、①を撮ったカメラはそのまま三脚に設置し会津磐梯山を背景に撮ったのだが、雲で山頂周辺が隠れてしまった。


こうして見ると当然ながら寒々とした冬の光とは異なるものです。彩度やコントラストが上がり、家々の屋根の色調や輪郭がはっきりしたように思います。残念ながら彼岸までの会津地方の天気は曇りや雨のぐずついた予報になるが、気温は一気に雪解けが進むような状況だ。


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