飯豊町白川ダムと忘れていた春に逢う

02日(月)、この数年GWは今の時期だけ見られる水没林を目的に、山形県西置賜郡飯豊町大字数馬の白川ダム湖岸公園へ行く。前日の雨は上がり、天候が回復するとの予報にもしや霧が出るかなと期待したが、米沢に入ると雨が降り出し、更には厚い雲間から太陽が出たり隠れたりと安定しない空模様に終始悩まされることになる。

いつもの定位置ポイント。此処から左側の水没林を撮るのだが雨で写り込みもなく、今年は眺めるだけとした。そして今年からになるのか路上駐車禁止の看板が多数設置されており、その効果にいつもは多数停まる車両の姿が無かったです。


下画像、雪国のGWはまだまだ寒いけれど例年以上に多くのテントが張られていました。まずはこの辺りの湖岸を見て周り撮影を始めます。


Awakening ①」~ F10・SS1/15・ISO200 ~


Awakening ②」~ F10・SS1/20・ISO200 ~


撮影時は小雨模様で全く映えない景観です。こんな時はフィルターワークで画作りするのだが、雨の中での装着は面倒‥と、後のレタッチ任せというのか手抜き撮影になりました。従って構図と露光だけはそれ也に抑えておこうと試みるが、イメージとしてはまだ暗い水没林の早春・早朝の目覚めといったところか。


天候及び景観が宜しくなく対岸に移動します。次第に雨が上がり太陽が出たり隠れたりの空模様となりました。此方からは望遠で先程まで居た周辺をフレーミングします。


萌ゆる季(とき) ①」~ F10・SS1/125・ISO200 ~


萌ゆる季(とき) ②」~ F10・SS1/125・ISO200 ~


太陽光の強弱によって写り込みの表情も変わります。光が強く、且つ水面が穏やかだとはっきりくっきり葉々や背景まで写り込んでしまい、敢えて水没林の根本部分のみが写り込む画像を選びました。そういった理由から林の上部もフレーミングしていません。その代わりというのか①は前景に細波を配してみたが、写り込みの状態は各々の好みが分かれると思います。


さて本日もサマオクが同行しておりました。白川ダムでは山々に入り山野草の採取をしていました。いつも白川ダムへは米沢から国道121号線を使うのだが、その国道沿いには道の駅田沢”なごみの郷”があります。サマオクの目的は此処で直売所を見ることだったが、撮影を終えたのは07:20頃、当然道の駅は開いておらずそのまま国道を南下、喜多方から裏磐梯を経由して帰ることにしました。

気候はほぼ同じなのだろうか、白川ダムも裏磐梯もまだまだ残雪があります。ふと気付いたのだが、例えば只見なども雪深い場所の新緑って色が濃いように見える。木々の種にも因るとは思うけれど眩いばかりの山々はとても美しい。因みにサマオクは裏磐梯の道の駅にて山野草を購入した模様です。


所で裏磐梯の春と云えば耶麻郡北塩原村大字桧原字滝ノ原、桧原の一本桜のことをすっかり忘れておりました。見に行ったのはもう何年前になるのだろう‥と、向かってみました。すると下画像、色濃く赤くなったつぼみは明日明後日には開花となりそうです。

という訳でそれでは花を咲かせようと撮影を始めます。太陽は適度に陽が射しぼかし系のフィルターで画作りします。最終的に使用したフィルターは上画像のセンターフォーカスです。絞り値や焦点距離などやや面倒なフィルターではあるが、下画像がそれを使用したものです。


忘 春」~ F2.8・SS1/800・ISO100・Center Focus・Vertical Trimming ~


撮影方法は先述した通りになり、レタッチにて色合い明暗など各補正が必要になります。センターフォーカスの中央以外をぼかす効果により時としてそれが煩くなることもあり、今回は縦トリミングを行いました。もしかすると開花した状態より、つぼみの方がこの内容には合っているかも知れず、長年忘れていた春を想います。


@写真タイトルをクリックするとフォト蔵の大きい画像(別タブ)が開きます。