昨年の写真

昨年撮った写真の中から自分也に下記の四点を選び出してみたのだが、自分也ということは写真としての良し悪しより、撮影時の思い入れのウェイトが高かったりする。タイトルをクリックするとフォト蔵の画像(別窓)が表示されます。


月夜に於いて」「今朝の空は雌黄色らし」「秋 水十二月の存在 op.2


「月夜に於いて」は多重露出を多用した内容であり、同じものは二度と撮れないかも知れない。今はこんなに手の込んだ撮影は行わなくなってしまった。


見慣れた裏磐梯細野の夜明けである「今朝の空は雌黄色らし」。太陽が昇り始め多くのカメラマンは帰ってしまったのだが、黄金色に輝き出した一瞬を撮ることが出来た。私も帰り支度を始めた所なのだが、面倒がらずに再び角型HALF NDを装着したことが正解だったと思う。


2012の秋にほぼ同じ構図で撮ったのだが、その後反省すべき箇所が多々あり、要約2014の秋に撮り直しを行った「秋 水」。2012の反省点の一つに長露による葉のブレがあったのだが、二年越しの撮影ではブレを生じさせないタイミングを模索した。


「十二月の存在 op.2」は蓮田の朽ちた感が何とも惹かれるものがあり、何度かロケハンを行い霜が降った寒い朝に撮影した。


今になって振り返ると各々にコンセプトや明確なイメージが存在し、一枚一枚が時間を要する撮影であった。こんな撮影スタイルが良いのか悪いのかは分からないが、それら脳内の的確な創造性こそが重要なファクターだと思う。