四ヶ月ぶりの会津盆地は春の如し

15日(日)、四ヶ月ぶりに撮影に出掛けてみた。以前も書いたがあまりにも間が開くと撮影の意欲が湧かないというか、撮影地までの道程が遠く思えて仕方ない。本当は前日に行く予定であったのだが、暗い内に目が覚めてはいるものの身体が始動せず日を改めた。


という訳で向かった先は会津盆地です。先に書いたように奥会津方面は遠く感じられ、更には週末の暖かさでだいぶ雪が解けてしまっただろうと判断した。途中の猪苗代湖周辺はそれ也の積雪量だが、若松市内の積雪量はグッと少なく田んぼの畦道は車で走行可能の状態であり、そして暖かさも加わり一足先に春の訪れを感じる景観でした。

始発便の頃はまだ暗いので何処で撮るかあちこち周り、河沼郡会津坂下町大字坂本字上新田丁の会津坂本駅としました。会津坂本駅と云えば貨車を改造・再利用した駅舎だが、仔細は以前の記事「只見線 会津坂本駅の駅舎」を参照して下さい。


霞染月の朝」~ F6.3・SS1/80・ISO800 ~


車両は同駅06:28発の上り422D。日曜の始発便ながら数人の乗客を確認しました。只見線再開通後初の撮影となった次第だが、キハ110とE120の連結が通常となったようです。露光データからお察しのようにノイジーな画像となり、特に車体に目立ちます。↓動画に映る列車上部の電線は消去しました。


会津盆地へ戻る途中、河沼郡会津坂下町大字気多宮の塔寺駅へ寄りました。この時期はガチガチに凍っている地表は泥濘状態でした。同駅06:53発の下り423Dを撮るも、積雪の少なさにどうもイメージが構成されずでした。


この車両は一両編成でした。以前は平日の下り始発便であったためか今まで見たことがなかったのだが、休日も運行するようになったのか詳細は不明です。因みに乗客数は七割程か空席が少なく見えました。


続いて会津高田駅と根岸駅間の大沼郡会津美里町米田伍姓部へ向かいます。いつもなら画像の道路も雪に埋もれ、車一台しか通れなくなるけど積雪量はほんと少ないです。この時間帯になると雲間から陽光が射し込み、尚のこと暖かく早春の如し空気感です。


春の如く ①」~ F10・SS1/250・ISO125 ~


春の如く ②」~ F10・SS1/1250・ISO200 ~


車両は08:06頃通過の下り425D。車両構成からすると会津坂本駅で撮った422Dの折り返し便か。雲間からの斜光線が良い感じで大地を染めていました。こうして見ると季節を通り越し春がやって来たかのような風に思えます。②はサブ機による手持ち撮影です。


①②共、車両付近の明度を+補正しています。①の杉林などのコントラストをやや+補正、彩度を-補正しています。列車が通り過ぎるまで、陽光が雲に遮れないことを祈る撮影でした。


次便は大沼郡会津美里町新沼尻、通称高田カーブでの撮影です。何度も書くが例年であればこの立ち位置には車で入れないけど、陽気も地表も緩み季節は一歩先の眺めです。併し残念ながら背景となる飯豊山を望むことは出来ませんでした。


弛 む」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


この車両も一両編成となる08:36頃通過の上り424D。たまたまというか内容が車両正面となってはいるものの、以前とは異なる編成に四ヶ月のブランクを戸惑う。構図は飯豊山が望めないので空の面積を廃し地表を多く撮り込む。


カメラのモニターで見ると荒れた枯草や光具合などなどイマイチ感が残ってはいたが、帰宅後PCで観覧すると何とかなりそうでした。陽が射し込んでいるので自然と高コントラスト、且つ色彩も妙に生々しい画像になっているように思います。


午前中最後の便まで時間があるのであちこちロケハンで周ります。会津本郷駅近くの上荒井踏切周辺を歩いたが、線路沿いの果樹園や金屋若宮八幡宮などなど次回への構想が広がります。


さて画像の大沼郡会津美里町米田伍姓部へ戻りました。この頃には太陽は隠れ気温は下がり、寒々しく殺風景なモノクローム感が広がります。加えて空は厚雲となり色彩感はありません。尚「春の如く」を撮った場所と線路を挟んだ向かい側が立ち位置になります。


Monochromeの季(とき)」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


車両は10:09頃通過の上り426D、新潟の小出駅05:36発の列車です。 こうして見ると引いた構成で車両をもうちょい小さく撮れば良かったと思うも、撮影時の脳内では厚雲の面積を少なくするフレーミングを模索していたのだろう。


右の車両は旧国鉄のカラーリングが施されたキハE120です。他に今回の撮影ではお目にかかれなかったがキハ110を使用する「キハ40東北色復刻車両」も運行しており、ノーマル車体と合わせ四種類の車両がある。カラーリングされた列車は各一両になるものの、撮る側としてはどの列車がやって来るのか期待感もあり楽しくなったと思う。


細かいことを云わせて貰えばE120が運行を始めた際に書いたことだが、近未来的な窓枠を何とかして頂きたいところだが贅沢は言いません。


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