ぼくが旅に出る理由・・・午後の部
15日(土)、午後の部。午前中の撮影を終え会津美里町へ行こうとしたが、ラジオからは会津若松で34℃になるとかならないとか、そんな話しが耳に届き午後一の便までは奥会津の涼しい場所で過ごすことにした。

その午後一の便は河沼郡柳津町大字郷戸字居平丁の滝谷川橋梁を撮ることにした。俯瞰ポイントは太陽燦々と峡谷全体がギラつくような景観となり、ちょっと下った場所に立つ。

「深緑峡谷」~ F10・SS1/200・ISO320 ~
車両は13:08頃通過の上り428D。夏なので足元の木々が伸び橋梁下部が隠れているが、それよりも左側の杉の木がだいぶ育ち、何れ橋梁の一部を覆ってしまうかも知れない。そしてこれは個人的な推測だが、強い光線は空気中の水分やチリに反応し屈折するのか、明瞭感が失われ夏の日中に撮影を避ける大きな理由になる。この画像も然りで一時はupを見送っていたが、コントラストや色かぶりなどの補正を行ってみた。
列車の通過前、突然の大きな音に空を見上げれば、おそらく自衛隊の輸送機だろうか頭上を過ぎて行った。かなりの低空だったので機体が巨大に見えた。所でこの428D、キハE120の窓はスモークなので見えないが、等倍画像だとキハ110には多くの乗客が確認できる。

続いて河沼郡柳津町大字郷戸字外手甲の第一古屋敷踏切へ向かう。近くに民家はあるもののクマやらスズメバチやら、ありとあらゆる生物が出てきそうな場所だ。線路から先は夏草が蔓延り、山に入ろうという気持ちが起きない。というより人の侵入を拒んでいるかのようだ。

車両は14:16頃通過の下り427D。この場所は数年前、積雪時に撮ったのが最後だったと思う。構成からして背景の空と雲の存在が重要であり、それらの景観を後の合成を考慮し通過前から撮っておく。併しながら通過時に突然の突風でブレが生じてしまった。小さな画像では分からないが、例えばオレンジ色標識の全/全の文字などがボケている。
柳津町から会津美里町へ向かう。ラジオで暑いと聞いていたが、先程の突風が陽気の変わり目だったのか、次第に雲が多くなりそんなに暑くは感じなかった。16時17時台の車両は先々週より時間消化で撮っていたこともあり、今回は無理に行動せず日陰で休む。

やがて午前の部で記した、首都圏色のキハ110が会津若松駅と会津坂下駅を往復運行する時間となる。午前中より何処で撮るか模索していたのだが、それらは天候の変化、雲の出現によって大きく変更、最初の下り便を大沼郡会津美里町米田字米沢で撮影する。

「夏の空には何かある」~ F10・SS1/400・ISO640 ~
車両は18:05頃通過の下り433D。東側の磐梯山を背景にピンク色の空をイメージしての画作り。至ってオーソドックスな内容となるが、急な空模様の変化に考えがまとまらなかった。
催し物や行事が多い夏の夜は花火大会にカキ氷、祭り屋台の焼きそばの匂い、そしてキャンプでは飯盒のおコゲにスープ状の緩いカレーなどなど、こんな夕空を見る度にワクワクしていた少年時代がふと甦る。ずっと忘れていたけど夏の空には何かがあった。

空模様が良くないので場所を移動、会津坂下駅からの折り返し便は大沼郡会津美里町寺崎並柳の雀林踏切付近で撮ることにした。通過時間が迫るに連れ空は赤味を増すが、上空は相変わらず厚い雲に覆われ果たしてどう変化するか予測が付かない。

「夜ニ急グ空ノ訳」~ F10・SS1/400・ISO800 ~
車両は18:40頃通過の上り432D。初めての経験となるが、夕陽の逆光下でこの車両を撮ると赤×赤で色かぶれというのか、車体が暗くなり全く映えず存在感が希薄になる。従って明度と暖色を+補正するが、他には空の面積の多さなどなど省みる点が多数ある。
更に↓動画でご覧頂けるように車両通過時には太陽が現れていたようだ。ファインダー越しでは全く気付かなかった次第だが、太陽の存在を認識していれば構図を大きく変えていたかも知れない。併しながらそれら数々の失敗を次回への布石とし、新たな心持ちで再び三度その場に立つことが「ぼくが旅に出る理由」のひとつなのかと思う。
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