奥会津、暮夏の情景・・・後編
18日(日)、後編。柳津町へ戻り只見線満喫号の下り便を撮ることにした。前編で記したように雨は上がり残暑厳しい陽気の中、その陽射しに何処で撮るかなかなか決まらない。

そこでちょっとでも高台ということで河沼郡柳津町大字飯谷字新町甲へ行ってみる。風は幾らか涼しいような気もするが、太陽は相変わらずジリジリと肌を刺すようだ。初めてこの地に立った際、只見線の線路を直ぐには見付けられなかった。双眼鏡で見渡すと左側には柳津町運動公園のナイター照明、そして田園と町道の位置関係で確認できた。

「遠くほど光る単線稲の花」~ F10・SS1/320・ISO400 ~
車両は10:50頃通過の下り9425D。夏は線路沿いの雑草が気になるが、一部車両が隠れるもこれなら大丈夫だ。立ち位置から線路までは直線で凡そ1km。これだけの距離があると車両が近付く様子に気付かないように思われがちだが、上りの場合は左側、新田街道踏切の警報音が聞こえ、右側は郷戸駅から走行してくる様子を確認できる。但し警報音は風向きによって耳に届かないこともある。

只見駅で折り返す上りの満喫号を撮るため大沼郡金山町大字横田字上積田へ戻る。画像の右側は会津横田駅。それにしても暑い。立秋が過ぎ18-19時台は暗く徐々に撮影が難しくなる。そして先週と異なる暑さに午後の普通便撮影は止めることにした。

「奥会津ヲ旅ス op.9」~ F10・SS1/640・ISO200 ~
車両は13:10頃通過の上り9430D。赤や青のトタン屋根で目玉焼きが‥などと思いながら通過を待つ。その間は暑さでクラクラになり身体中に熱が籠ってくるような感覚だ。この構図は田植えの頃にも撮ったが、夏雲もその一端を担うような額縁構図に普段から何気なく目にする奥会津の景色のひとつ。

帰路の途中、大沼郡三島町大字名入の山中から第二只見川橋梁を望むポイントを何気なく周ってみた。此処に来たのは何年ぶりになるだろう、橋梁周囲の杉の木が育ち、橋梁下部は間もなく隠れそうだ。時刻表を見ると10分程で列車が通過するので撮ることにした。

「山繁リ何レニ行クヤ夏ノ日ヨ」~ F10・SS1/400・ISO200 ~
車両は14:26頃通過の下り427D。この時間帯では良いものは撮れず、取り敢えずといった感じだ。可能なら川霧や山霧が朝日に染まるようなシチュエーションの下で撮りたい。
このポイントへ足が遠のいた理由はクマとの遭遇だった。もう七年ほど前になるが凡そ30m先におそらく親子連れの三頭を確認、そして母クマだと思われる一頭が近付いてきた。ちょっとして戻って行ったが、至近距離まできたら危なかったかも知れない。最近はどうなのだろうか、前編で記した第四只見川橋梁の俯瞰ポイントと異なり、頻繁に人の出入りがあるのか杉林の中にそれ也の小道が出来ていた。
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