手を振れば汽笛応える只見線・・・午後の部
24日(土)、午後の部。今まで何度か撮っていた、第七只見川橋梁を右奥に置く大沼郡金山町大字横田字山根にて、今回は三連車両となる只見線満喫号を待つ。

相変わらず暑い。彼方には夏雲があって遠くから雷鳴が聞こえてくる。ちょっとでも雨が降れば涼しくなるのだろうが、田んぼの近くは立秋過ぎても草いきれ状態だ。

「手を振れば汽笛応える只見線」~ F10・SS1/500・ISO200 ~
車両は13:08頃通過の只見線満喫号9430D。特徴のある雲が浮かび、空の面積をやや多く撮り込む。橋梁を低速走行後、ジーゼルエンジンが唸り排煙を上げながら加速する。背景が杉林なので排煙の様が良く見え、それらの経緯が妙に興味深い。シャッターを切り終え通過する車両に手を振れば汽笛が応え、いい歳したオジサンながらそれは何故か嬉しいものだ。
次便までは時間があり、以前記事にした「大塩温泉共同浴場」へ行く。当番で出ていた地元の老婦に聞くと、先週の土曜日には凡そ100人が訪れたようだ。そして昨年度、会津川口駅と只見駅間の乗車人数が一日平均100人になったと喜んでいた。

入浴後、贅沢な話しだが暑くて何処でどう撮って良いものか考えがまとまらず、再び第七只見川橋梁周辺に戻る。入浴前と異なり時折り涼しい風が吹くのだが、日向に立ってはいられず山際の日陰から画作りする。

「遥か彼方に熱雷在りて」~ F10・SS1/400・ISO200 ~
車両は15:01頃通過の上り430D。住所は大沼郡金山町大字横田字上山根。先々週も撮ったがその際は的を絞り切れなかったというか、その撮り直しといった内容。とはいえ車両の位置などなど、考察すべきことはまだまだ多く残っている。

続いて同じ第七只見川橋梁だが大沼郡金山町大字滝沢字下林、四季彩橋からの撮影。再開通以降の新しい橋梁形状により、車両位置や背景の処理など撮れる構成がほぼ限られてしまった。従って季節や天候に応じ、その違いをカメラに収めるといった感覚。

「寒蝉鳴ク」~ F10・SS1/320・ISO200 ~
車両は15:54頃通過の下り427D。暑い暑いとは云え、真夏ならこの時間この場所には強い輝度差が生じるが、矢張り季節は秋なのか至って穏やかな光線だ。タイトルの”寒蝉”はヒグラシとツクツクボウシの両者を表し此処では後者。気付けばアブラゼミやミンミンゼミの鳴き声はか細く、変わってツクツクツクボーシ‥ウイヨースと近く遠くに聴覚でも秋の気配を感じる。

会津平に戻り、大沼郡会津美里町米田字鴨田乙にて17:28頃通過の下り431Dを撮る。併しながらこれは通過時刻が迫り取り敢えず急々に撮った内容。東の雲がもう少し赤くなっていれば良かったと思う。

最近夕焼けを撮っておらず、それが会津平に戻った理由でもあり、会津若松駅と会津坂下駅を往復する上下便を被写体とし、まずは画像の大沼郡会津美里町米田上谷地乙から。空は澄み渡るといった状況ではなく、特に南側はどんよりとしていた。

「落夏の様相」~ F10・SS1/400・ISO500 ~
車両は18:05頃通過の下り433D。当初はもっと狭い画角であったが、見上げた空に出現した雲を撮り込むため、踏切音が聞こえ遠くに列車の照明が見え始める中、急々に構図を変更する。独特の夕焼け雲と色合いは、正に焼け落ちた夏といったフレーズが似合っていた。

ラストは大沼郡会津美里町米田字南地中甲の根岸駅。車両は18:38発の上り432D。準備中は綺麗な夕焼け空だったのが、列車の到着頃になると黒い雲が現れて景観が損なわれる。加えて寄り過ぎた画角のためとても窮屈な内容になってしまった。単連車両ならまだ良かったかもだが、何れにせよこの雲では画にならない。
さて少しずつではあるが感じる秋の気配。週末に訪れる奥会津もその度に稲の色付き具合が濃くなり、来月初旬には一面黄金色の大地に変貌するのだろう。それでも夏の女神は去り難く、暫くは汗を拭き拭きながらの撮影になるが、夏から秋への季節替わりは無性に寂しくもある。
@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。