鉄と稲・・・午前の部

M.Hermitage

14日(土)、先週そして先々週、奥会津を周っていて多くの田んぼで稲が倒れている状態を見る。更に先週は各所で刈り取り後の田んぼも見受けられ、昨今の米不足や倒れた稲の様子から今年の稲刈りは早いのではないかと推測、田んぼと只見線に主点を置いた撮影に出向く。尚、今回の撮影記は午前と午後の二部になる。

最初は先週もソバの花の様子を伺っていた大沼郡会津美里町鶴野辺字押切甲に行く。丸印部のソバ畑を前景に会津高田駅からやって来る車両を撮る。それにしても此処の稲もほぼ倒れた状態となっており、景観的にはあまり宜しくない。

車両は06:30頃通過の下り423D。撮るには撮ったが色彩感が芳しくない。背景の山々に雲が流れ、朝陽が射せば云うことなしだが今回はイマイチ。モノクロにすると何とかなりそうな気配もあるが、手前のソバ畑とその奥のソバ畑の間にある稲穂が今年は無い。無いという表現は実は適切ではなく、残念なことに此処も倒れてしまい見えなくなっている。


秋 濤」~ F10・SS1/400・ISO320 ~


視点を変え、ほぼ同じ立ち位置から06:57頃通過の上り422Dを撮る。この時間になると垂れ込めた雲に朝陽が射し始めた。タイトルの”濤”は”なみ・おおなみ・波立つ”の意だが、稲が倒れた様はまるで海原を戦ぐ波のように思えた。


子供の頃の記憶では黄金色の田んぼは、それこそ風に戦ぎ波のような動きをしたいた。現在は品種が異なるのか台風などに関係なく倒れた状態が多く、そんな様子は見られなくなった。


次は大沼郡会津美里町鶴野辺杉ノ寄乙の春日神社へ移動する。春は鳥居と桜越しに只見線を撮るのだが、今回は鳥居の右横に立ち桜の枝越しに画作りする。


「蝉落ツ」~ F10・SS1/400・ISO200 ~


車両は08:09頃通過の下り425D。早朝の湿度は高いながら気温はまだ低かったが、次第に気温が上昇し夏と変わらない陽気となってきた。併しそこに夏の喧騒はなく境内は静まり返っている。それは蝉の鳴き声が聞こえなくなり、変わって秋の虫がひっそりと鳴いていたからだ。


気温は更に上昇、日向に立つことが嫌になり大沼郡会津美里町米田字鴨田乙、桧ノ目踏切周辺の木陰から08:36頃通過の上り424Dを撮る。そんな具合なので時間調整的な撮影になった訳だが、空には積乱雲、そして大地は黄金色と季節が錯綜しているかのようだ。

午前中最後は大沼郡会津美里町八木沢字七窪の蓋沼森林公園。先々週は台東区記念の森見晴台を訪れたばかりだが、今回は田んぼの矢羽根形状が美しい管理棟駐車場からの撮影。昼過ぎは上下二便が通過するが、午前中最後の時間なので一便のみの通過となる。従って雲台を動かさず画像白丸部の高田カーブ周辺を主にし撮ることにする。


玄鳥去」~ F10・SS1/320・ISO500・C-PL ~


車両は10:12頃通過の上り426D。此処からの撮影は空模様と空気感次第であり、到着時に掛かっていた靄は適度に風が吹き次第に改善されてきた。空模様は私的に薄曇りが一番だが、薄っすらと太陽を遮るような雲が流れてはいるも、それでもスッキリとした内容にはならない。


スッキリしない原因は倒れた稲の形状もあると思う。更に車両下部の田んぼは稲刈りが終わったように見える。それにしても燕を見なくなったと気付く。先の春日神社で蝉の鳴き声を聞かなくなったことと同様、夏の生き物にとって夏は既に過ぎた季節なのだろう。


午後からは金山地の横田方面へ行く。そこで田んぼの状況を見ながら撮影地を決めるが、事と次第によってはまた会津平に戻ってくるかも知れない。


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