秋霖鎮

M.Hermitage

23日(月)、秋彼岸を迎え陽気は激変、長雨と相俟って涼しさを通り越し強制的に衣替えを必要とする寒さとなった。今回の連休は私用が重なる及び雨に付き、天候回復の兆しがみられる最終日の午前中のみ撮影に出掛ける。

午前中だけなので範囲を広げず、前回と同様に大沼郡会津美里町鶴野辺字押切甲へ行く。その際の撮影記で記したように、本来は画像の白丸部を望遠で切り取るのだが、今年は稲が倒れソバの花も既に盛りを終えたのか景観が宜しくない。


因みに「2022/09/23」と「2023/10/08」の画像を見ると、特に後者は10月に入っても稲は倒れずに現在の状態とは全く異なっており、今回は大きく引いた画角で画作りしてみる。

まずは06:30頃通過の下り423Dを縦構図で撮ってみる。これはこれで悪くはないが、横構図も見たくなるのが正直な気持ち。従って06:54頃通過の上り422Dを撮るが、雨が降り出し見通しが効かない、且つ後追い車両となりフロントが此方側になる下り便を待つ。


秋霖鎮」~ F10・SS1/400・ISO125 ~


車両は08:05頃通過の下り425D。驟雨と晴れ間が短いサイクルで移行するが、車両通過時は雨が止み雲が太陽を遮りフラットな光具合となった。この画角はほぼ肉眼での見た目に近く、当然ながら車両はかなり小さい。長雨で稲は尚のことべったりと張り付き、夏の勢いは衰えたとはいえ雑草が蔓延る様など見た通り秋霖が上がり行く会津平の現況を捉えることにした。


続いて大沼郡会津美里町新沼尻、通称高田カーブへ向かう。田植えの頃に撮ったが此処は夏から秋は雑草が線路を覆ってしまい撮影困難となる。特に今年はそれが顕著と云うか、一見すると画像のように線路が何処なのか判別が付かない。


雷乃収声」~ F10・SS1/400・ISO320 ~


車両は08:37頃通過の上り424D。手前側は雑草に覆われているが、寺崎踏切方面を望遠で覗くと線路が確認出来る。只見線の撮影、普段は意識的に前後のボケを作らないのだが、こういったシチュエーションはどうしても必然的に前ボケとなる。


とはいえこの画像であればピント位置は列車かススキかを悩み、その度に主題は列車と言い聞かせる。併し両者にピントを置いて撮りたい気持ちは山々ありながら、何せ只見線は本数が少なく、06:00台から10:00台までの午前中の便は五本。更にこの画像のようにフロントが此方側になる上り便は二本だけで、ピント位置に関しては融通が利かず一択のみとなってしまう。


最後は大沼郡会津美里町寺崎一ツ堂へ向かう。此処は春に菜の花と只見線を撮るポイントとなり、秋は菜の花の代りにソバの花が咲く。併し春以降は線路沿いに雑草が伸び車両を隠してしまう。何度か秋に撮って分かってはいたが、どうにかならないものかと撮ってみた。


車両は10:10頃通過の上り426D。線路沿いが見えそうな箇所もあったが、その一帯の花は既に終わりに近く、結果的に花の状態を考慮しフレーミングすると画像のように車両が隠れてしまい、来年に向けて再思考したいところだ。

空模様は安定せず小雨が降ったり止んだりを繰り返す。早朝に比べると気温は上がるが風は矢張り冷たい。そんな穏やかさと冷気が入り交じる風に乗って稲藁の匂いが鼻に届き、運動会や祭りの季節だなぁ‥と、何故か思う。実際のところ運動会は春に行われることが多くなったけど、会津平の景色を見ながら昔々の記憶が匂いと共に甦ったようだ。


さて撮影記では数週間に渡り会津平の稲刈りが早いと記していたが、私見では今回の長雨でその後刈られた田んぼは見当たらなかった。とはいえ今後作業が進むと思うが、稲刈りが終わると山々が色付くまで奥会津は季節の合間に至るのだろうか‥。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。