いわき市久之浜町 ”からすや食堂”

震災後、仮設の浜風商店街で営業していた頃は度々訪れていた、いわき市久之浜町の”からすや食堂”。昨年11月に移築してから初めて訪問し、今回はそれから一年経っての訪問になる。

現在の店舗は久之浜町コミュニティ商業施設「浜風きらら」の隣りにある。この日、浜風きららでは催し物が行われており、カラオケや各種販売など賑やかだった。

食堂とは云え定食類はなく至ってシンプルだ。仮設商店街で営業していた頃からラーメンは50円upとなっているものの、それでも今時ワンコインで食べられるのは驚きだ。

店内は二人席×二卓、四人席×二卓、カウンター二席。奥には震災当時の写真や、仮設店の壁に書かれていた著名人によるサインが飾られている。あの頃は2013年NHK大河ドラマ”八重の桜”のロケが始まり吉川晃司や中村獅童、そして草笛光子が訪れていた。

しょうゆラーメン @500円


シンプルなビジュアルのラーメン。価格が価格なので多くのことは期待出来ないが、ショウガ風味のスッキリそしてあっさりしたスープだ。但し何度も価格故というのはあれだが、麺の量は女性にしても少ないかも知れない。

麺は子供の頃に食べた町角のラーメンそのもので郷愁感を覚える。チャーシューは出汁を取った後のような食感でだいぶ硬くこれは頂けないと思った。

チャーハン @600円


具材は細かくカットされておりその内容はかまぼこ、玉子焼き、チャーシュー、ネギのようだ。しっとり系のチャーハンは家庭的な風味で私的にこれはこれで良しだ。

カツカレー @850円


家人が注文した品。ビジュアルは美味そうに見える。カレーは甘口から中辛の間のようで、カツはそれ也といった感じのようだ。


さて正直な話し価格からして味を求める店ではないかも知れない。併しながら震災を乗り越え、先述したようにワンコインラーメンをずっと提供していることに意義があると思う。


いわき市久ノ浜町久ノ浜字北町54-1 不定休