3.11

昨日に続き3.11関連になるが、本日は昨年同様、家人といわき方面へ出掛けた。年老いた母も一緒なので行ったとて何かをする訳でもなく、在り来たりではあるが”食”や”消費”が少しでも役に立てば良いと思っている。

まずはいつも前を通る度に気になっていた、一昨年の夏にオープンした双葉郡楢葉町の復興商店街「ここなら商店街」へ行く。国道六号線沿いのため集客が良いのだろう、昼時ということもあって目的としていた”武ちゃん食堂”は満席であった。評判ではレバニラ定食が美味いとのことなので何れ再訪したい。
因みに各店舗への入り口にはスロープが設置されているなど、建物の全体的な作りは以前upした平豊間の「とよマルシェ」と似ている。

六号線を戻り久之浜町の「浜風商店街」”からすや食堂”に行く。先程の「とよマルシェ」にある”中華はまや”同様、撮影の際に度々お邪魔する店だ。

”からすや食堂”の餃子と炒飯は美味いです。厚みのある皮に包まれた餃子はニンニクが効いおり、普段はあまり餃子類を食べない母も美味しいという。

素晴らしいことに毎年この日に長野県の高校生がやって来る。震災と津波の様子を説明するボランティアも繰り出し、商店街は活気に満ち溢れる。そんな様子を見ていると、以前も書いたが此処の人達は我々以上に太く強く今を生きていると感じる。

食事を終え「道の駅 よつくら港」で買い物をする。外では献花台が設けられ、14:46にサイレンが鳴る。黙祷の後に愚生も花を手向けたが、ふと黙祷は14:46で良いものか疑問に思った。津波が押し寄せた40分後がその時ではないのかと思った。

帰路、プチロケハンで常磐水野谷町の”梅林寺”に寄る。その名の通り梅の名所と云われており、どのように撮ったら良いものかと散策すれば、彼岸花の葉陰にふきのとうがちらほら顔を出している。よく見れば採った後があり愚生も頂戴し夜は天麩羅にしたのだが、苦味がなくて美味しゅう御座いました。


さて今日は五年前と同じ金曜日。そして陽気も同じく冷たい風が吹き時折り雪が舞ういわきであった。明後日の日曜は改めていわき方面の撮影に来る予定だが、これからの一年どのように変わって行くのか、自分也の観点でじっくりと眺めたい。


 ”中華はまや” 16/02/03の記事、”からすや食堂” 15/12/14の記事、「梅林寺」 いわき市常磐水野谷町千代鶴283