いわき市常磐藤原町 川上渓谷+etc

裏磐梯の朝景を撮ろうと03:30起床、15分後に家を出たのだが、この時期は日の出が早く細野地区に着いた頃には既に太陽が昇り全く撮影にならなかった。

因みに上画像の撮影時間は04:51、逆算すると02:30には起きないと間に合わないことになる。初夏の裏磐梯、各湖は水量が少なく朝夕の撮影タイミングを逃すと景観が優れず、従ってもう一つの撮影目的であるいわき方面へ早々と向かうことにした。

併しその目的は午後になっての陽射しが前提であり、時間を潰すのに越県して茨城へ向かう。高萩市から国道461号線で常陸太田市折橋町の下滝へ行ったのだが、いわき経由というとんでもない行程となってしまった。とはいえ今は新緑の頃だと思い来てみれば、適度な葉の量で良い景観だった。


下滝からは来た道を戻らず国道349号線で福島県棚倉町に向かい、いつもの「かなざわ亭」で昼食を摂り国道289号線で再びいわき市へ向かう。


国道289号線から今日の目的でもあるいわき市常磐藤原町”川上渓谷”へ向かう。途中細い山道を使ってみた。田人町貝泊や旅人を通るのだが、戸草川渓谷は震災以降通行止めのままであった。

田人町から県道14号線、通称御斉所街道でスパリゾートハワイアンズ入り口交差点のちょっと手前から湯の岳登山道へ入り、川上渓谷はその登山道沿いにある。いつもは滝撮り目的であるが、今日は初夏の木漏れ日による新緑の写り込みがメインとなり、14:00頃からの色彩がとても綺麗である。


さてこの渓谷というか滝付近で未だ嘗て人に出会ったことがないのだが、今日は先客のカメラマンが一人、更に釣りを行う家族連れがいた。カメラマンに言われて気付いたというか、中州が綺麗に整備されており、川に入らずともその中州に行くことが出来るようになっていた。そしてお互いこの滝の撮影は色々な意味で難しいという合意に達する w


緑 陰~ F8・SS1/8・ISO200・C-PL ~


撮影時間は14:00頃、当然のことながら写り込みは見下ろす位置によってその様は大きく異なる。現場に立つと分かるが、個人的にはいつも一番高い岩場から撮影している。フィルターや露出だが、C-PLは通常のテカリを抑える側の効果ではなく、テカリを強調する逆効果で使用。SSは長露光になると映り込みのディテールが崩れてしまうため、適度な速度をその時々で算出するようになる。


レタッチは緑、青、そしてそれらコントラストを+補正、全体的な明暗を整えアンシャープネスを施す。


次に干潮及び夕景の時間帯を試算しいわき市平薄磯字宿崎へ向かう。先々日も夕刻の撮影を行ったが撃沈、そのリベンジもあるのだが到着すればかなりの量の海草が打ち上げられ景観が優れなかった。

夕刻になる迄は多くの人々が居たのだが、次第に風が強くなりかなり寒くなってきた。春着では耐えられず車に戻りニット帽と冬用ジャンバーを着用し時を待つが、今回も灯台側に赤い空は現れず仕舞いとなり、赤味が射した平沼ノ内方面の光景を撮影した。
気付けば三時間強あまりの撮影、寒さの中でずっと立っていたので足腰ともガタガタ、そして五月の半ばといいながら身体は冷え込んでいた。


ぼくはうみがみたくなりました~ F10・SS1/1.3・ISO100・C-PL+ND4 ~


この日は16:58が干潮となり、程よい夕焼けを期待したのだが、結論的に塩屋崎灯台を背景にした空の赤味は極小であった。また日陰になる海岸の色温度が高く、空とのバランスが芳しくないため撮影時よりモノクロによる現像を想定していた。


波の表情を捉えるため刻々と変わる周囲の明暗を計算しND4、8、100、400を使い分ける。干潮から一時間経つと波は足元まで押し寄せ三脚の脚部の砂が流されて行く。その度に水平や構図の再確認を行うようになり、フィルターを外さないと確認が出来ないND100、400の使用は中止した。モノクロはコントラストと各所の明暗が最重要であり、部分的にそれらの補正を施す。


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