サイケデリック

Psychedelic ・・・通説では「psycology」+「delicious」=「脳に美味しい」という造語であり、LSDや幻覚剤を用いた幻視・幻聴などの感覚表現である。アーティストはその幻視や幻聴を活用、非現実的な世界を具象化する訳であるが、一般的に音楽で有名なものはBeatlesの”Lucy in the Sky with Diamonds”などであろう。

併しながら今になって聴けばその内容はあまりにも洗練されており、個人的にサイケデリック・ミュージックと聞いて浮かぶのはドイツのAmon Duul、上画像1969年のアルバム「Psychedelic Underground」だ。
内容は各自が奏でる‥いや、打ち掻き鳴らす楽器と奇声が永遠と続き、後にダビングを施し完成させたものであり、インプロビゼーションなどの洒落たものとは程遠い、土着的且つ宗教的でありながらその反面まともな音楽ではない。


そういった点から考察し、J-POPのミュージシャンがサイケデリックを自らの音楽性の一環として取り上げることがあるが、当然のことながら我が国では薬物禁止なのでサイケデリック風の音楽を奏でる、または模しているというのが正解である。


とはいえ極彩色のぐるぐる渦巻くイメージなどなど、ファッションやアートの類にも活かされ多くの方向性を作り出したのも確かなことである。
ファッションで云えば旧い人間なので1967年頃のレナウン・イエイエ娘のCMなどを思い出してしまうのだが、これなどもやや前衛的な感触があるなぁ‥などと書いてると取り止めがなくなるので止めよう。