雨と夢のあとに

2005年の4月から6月の二ヶ月間、テレビ朝日系金曜日23時からの金曜ナイトドラマで放送されていた「雨と夢のあとに」。たまたま第一回目を見てはまりました。因みに番組が終了して11年、更新はないものの番組サイトは現在も残っている。

桜井朝晴(沢村一樹)と桜井雨(黒川智花)は親娘二人暮らし。朝晴は趣味の蝶収集のため台湾に行くが、そこで不慮の事故で命を落としてしまう。併し娘への想いから幽霊となって雨の元へ戻って来る。
朝晴自身自分が死んでいることに気付かず、雨も朝晴を幽霊だとは分からないが、隣り部屋に住む霊能者の小柳暁子(木村多江)は朝晴に対し、生前から朝晴に心を通わす人、ないし霊的能力がある者だけが存在として見えると告げる。
霊は霊を呼びやがて様々な霊体が雨の周りに集まり出す。内容的にはファンタジック・ホラーとでも云える展開になるものの、番組後半からはホラー的要素は少なくなり、家族の繋がりを主題にした内容となる。


このドラマは全体的に演出がとてもお洒落で、朝晴の先輩、早川岳男役のブラザートムの演技がとてもイカス。またシンガーの杏子が雨の母親役で出演、岳男の経営するジャズクラブで柳ジョージと共に「雨に泣いてる」を披露。更には主題歌を歌う奥田美和子自身もステージに立つのだが、その曲が良く彼女のアルバム「二人」を購入しました。


物語り終盤に暁子の正体が明かされるが、この展開には驚きました。そして最終回‥いや、最終回に限ったことではないが、所々で目頭にじ~んと迫るものがあり、家族の絆を考えさせられるとても面白いドラマであります。