大沼郡三島町 第一只見川橋梁+etc

19日(日)、大沼郡三島町大字桧原字下三平からの第一只見川橋梁を撮影する。毎年初夏に訪れるポイントであり、到着時は川面は穏やかで撮影目的の水鏡は美しい。

コンデジでもこれだけ綺麗に撮れる光具合と写り込みに期待が高まる。併し毎度のことだが車両通過が近付くに連れ風が吹き川面は荒れる。話しは前後するが今回の只見線撮影は全て↓動画にupしてあります。


萌ユル」~ F6.3・SS1/200・ISO320 ~


車両は06:03頃通過の上り始発422D。風も川面もどうにか収まったが、写り込みはイマイチとなった。当初より縦構図で橋梁左右の何れか片側の構図‥と、決めており、今回は左側を選択する。


続いて先週様子見に訪れた大沼郡金山町尻吹峠の大志集落俯瞰ポイントへ向う。そして驚くことに簡易的な落下防止の柵が設けてあった。確かに有名になったこの狭いポイントに訪れる人は多く、一歩間違えば滑落する危険性が高い場所だった。


きょうもあしたもあさっても ①」~ F8・SS1/200・ISO320・C-PL ~


車両は07:08頃通過の上り424D。朝陽が射し線路上に影が発生、従って車両が上側にある画像をupする。此処を訪れた方なら影の状況を見て朝だと分かるが、個人的には薄曇りがベストだと思う。また来月以降、上手い具合に霧や雲が現れる状況に期待したいところだが、そうなればもっと引いた画角にはなるだろう。


尻吹峠から大沼郡金山町大字中川字上田面のフェアリーロードへ向う。フェアリーロードは会津中川駅から沼沢湖への町道になるのだろうか、冬季は雪崩の危険性があり通行できない。一部工事が長い期間行われており、その工事現場の上側から中川集落を見下ろす。


急傾斜を登ると祠が祭られている。何の神様なのか全く分からないが、これが目印となりここからもうちょっと上を目指し、そこは足場が悪いので注意しながら車両を待つ。


きょうもあしたもあさっても ②」~ F10・SS1/400・ISO200・C-PL ~


車両は07:06頃通過の下り423D。個人的には先に記したように薄曇りを好む。画的に天候は譲ったとしても、東北色のキハで助かった。ラッピング列車が来たなら次の便をと決めていたのだが、この場所で長時間待つのはちょっと辛い。


昔撮られた画像を拝見すると、線路沿いや左上など全ての田んぼで稲作が行われていた。また新しい家々も建ち時間の経過が感じられる。因みに中央の国道252号線、歩道設置などで長らく工事が続いたが、その工事も終わり今春田んぼに水が入るのを待っていた。


午後は大沼郡会津美里町八木沢字七窪の蓋沼森林公園で撮影を行う。会津盆地を南から西へと大きく迂回する只見線。上画像、赤丸部の会津高田駅を出ると北上し会津坂下駅方面へ向う。因みに会津若松駅と会津坂下駅間、車道では約13kmだが、只見線は21.6kmと六割以上長い。この理由、磐越線、野岩羽~米沢、そして喜多方市の存在などなど幕末そして明治と様々な思惑があったようだ。


会津若松駅と会津坂下駅が開通した1926年、当時米どころを迂回する鉄路はその運搬などにも大きな役割を担っていた。さて下画像、13:29頃通過の下り427Dはラッピング列車となり、約30分後の上り便を待つ。


ガタゴトガタゴト会津ヘ至ル」~ F10・SS1/400・ISO・C-PL ~


14:03頃通過の上り428D。実る稲の間を走行する秋の画像と異なり、初夏はこの構図で撮ることが多い。ピーカンという程ではないが光具合は強い。先の「きょうもあしたもあさっても①②」共々C-PL使用。②と本作は反射を抑える効果ではなく、反射を助長する効果としている。①の場合は反射とくすみを抑える目的で使用。


夕刻はいわき市岩間町台で夕焼けの海岸を撮る予定であったが、空模様が崩れ急遽勿来火力発電所を被写体にする。この一帯も3.11の津波で大きな被害があった場所。数年続いた護岸工事がおぼ終わり、車を停めれるスペースも出来た。発電所の右隣りには何かしらの大きい工場が作られており、果たしてどのような景観になるのだろうか。


蒼い黄昏」~ F8・SS119.5・ISO200・C-PL+ND8 ~


発電所へ続く県道239号線上の光跡を撮る。光跡撮影はその通過時間によって露出を決めるのだが、目測すると遅い車は50秒ほど掛かるようだ。それに合わせまだ明るさが残る時間帯はND100を使用、暗くなるに連れND8に変更した。


この画像の露光時間は凡そ2分、その間に上下三台ほどの車が行き交った。未だ未経験ながら東京湾などの船舶の光跡と夜景との兼ね合いは、おそらく発電所との輝度差同様に難しいのだろうと‥と、推測する。


いわき市小名浜字渚に来ると良い感じの赤い月が出ていた。早速目の前のサミット小名浜エスパワーを元にコラボを画策する。この工場を被写体にすることが多く、今回は光跡を入れず工場のみをクローズアップ。というのも未だ見たことが無いような排煙に驚いた次第。おそらく最大稼動をしているのだと思う。


Midnight Harem」~ F8・SS5・ISO200・2 Composite Photo ~


今回は当初よりカメラ内RAW合成で画作りする。というのも工場は標準域、月は望遠とレンズ交換を要するからだ。因みに月はSS1/160で撮っている。「蒼い黄昏」のように光跡を必要としない夜景は白トビを抑えた露出設定が可能となり、重々しさのある内容になったように思う。


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