南会津郡只見町 只見線余韻沢橋梁

26日(土)、紅葉の具合は如何なものかと一ヶ月ぶりに奥会津方面へ向う。併しながら降り続く雨の影響で只見川の色合いが芳しくなく、川を省いた構図を求め歩いてみたが色付きはイマイチ、且つ雑草や雑木が伸びて線路が隠れている箇所が多々見受けられた。

由って奥会津よりは色付きが一足早い只見まで足を延ばす。只見に近付くに連れ雨が降ったり止んだりと正に時雨そのものだが、風が吹かなければ個人的には好きな撮影環境だったりする。上画像は田子倉ダム、下画像は田子倉湖。雪が降れば田子倉ダムから先は来年の五月頃まで通行止めとなる国道252号線、交通手段は日に三往復の只見線だけになる。

いつもの撮影ポイント、南会津郡只見町大字田子倉字後山、旧田子倉駅周辺の余韻沢橋梁へ向かうと既に三脚がチラホラ。聴けば10/26と27の両日は臨時列車、只見紅葉満喫号が走るようだ。タイミングが良いのか昨秋もこの臨時便に遭遇しており、そそくさと撮影準備を始める。因みに紅葉満喫号はキハ47形の首都圏色、通称タラコと呼ばれる車両。撮影は折り返し便となる只見駅発下り13:18、田子倉通過は13:28頃。


六十里越」~ F6.3・SS1/125・ISO800 ~


あれこれ考慮する時間がなく、次回は横構図と考えてはいたが例年通りの縦構図となってしまった。車両通過間際まで雨風が巻き上げ傘が差せない状態であったが、どうにか風は治まる。雨雲により暗く只見線撮影ギリギリのSSを選択し各露出を調整。


紅葉満喫号から約50分後の只見駅14:28着、田子倉通過14:18頃の上り2424D。このカラーリングは初めて見たが、鉄道に詳しくないので型式やどの地域の車両かは不明。

撮影後、向かい側のスノーシェッドに移動、2424Dの折り返し便となる只見駅15:40発、田子倉通過15:50頃の下り2425Dを待つ。この画像はそのスノーシェッド内からの眺め。白丸部は紅葉満喫号及び2424Dを撮った場所。


静寂ヲ尽ク」~ F6.3・SS1/160・ISO800 ~


秋の日は釣瓶落としの格言通り、止まぬ雨と相俟って暗さが増す。露光は列車との距離が近いため1/160秒をキープし、明度は後のレタッチを想定し露出を設定した。秘境と云われる田子倉湖周辺に民家はなく静寂に包まれる。その静寂を破り田子倉トンネルから列車が抜け出してくる。


「六十里越」共々レタッチは適度に明度を+補正する。また絞りをやや開けた分コントラストを+補正し画質を整える。余談だが只見の紅葉に赤は無いと云われ、その通り黄色やオレンジ、茶色が主になり撮り方、特に今回のような雨や曇りだと色合いがパッとしないことが多く、その辺りを念頭に色合いの補正を行っている。


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