大沼郡金山町・三島町 時雨烟る只見線

08日(日)、一年前の今日は雪景色となっていた只見線沿線。この数日、寒かったので期待してはいたが時雨降る冬ざれの景観となっていた。この時期、始発便が走行する時間帯は暗いので04:30起床の遅めの出発。撮影地は現場を確認しながら決める。

まずは雪山を背景にと大沼郡金山町大字水沼、第四只見川橋梁へ向かう。道路に積雪はないのでいつもの俯瞰ポイントも可能のようだが、今回は国道252号線、只見川に掛かる水沼橋から撮ることにした。


山眠ル」~ F6.3・SS1/80・ISO800 ~


上り二便目となる424D、橋梁通過は07:15頃。みぞれ降る状況はこの時間になっても思った以上に暗く、只見線撮影ではギリギリのSSを選択、及び今回は撮影前からタイトルが念頭にありそのイメージに合った露出設定を行う。


冬の暗い朝、WBが決まらず見た通りの色合いにならない。取り合えず5800kとするが、現像時に6400kに変更する。枯れ草などの色合いを補正、加えて全体のコントラストと明暗の調整を行う。


続いて会津中川駅と会津川口駅のほぼ中間、大沼郡金山町大字大志字根柄巻の国道252号線上からの撮影。車両は07:59頃通過の下り423D。雨に濡れた手前側の枯れ草の色合いに何故か惹かれた。


時雨寒」~ F8・SS1/100・ISO640 ~


「山眠ル」の撮影から45分が過ぎだいぶ明るくなる。背景の山々には時折り雪雲が掛かり視界不良となるが、車両通過時には上手く流れて行った。WBは5800k、現像は全体の明るさ補正に加え、手前の枯れ草や線路など部分ごとにコントラストを調整する。


此方は大沼郡三島町大字名入字上居平の第二只見川橋梁。冬色の山々はとても寒々しい景観だ。昨年も同じ頃に右側の枯れ木を構図に撮り込んでみたが今回はその再チャレンジ。車両は09:08頃通過の下り425Dと09:14頃通過の上り426D。因みに426Dは「時雨寒」で撮った423Dの折り返し便。


殺風景なこの時期、朝から私の他に撮影者は居なかったが、426D撮影の時には女性が車を降りてカメラを向けていた。


冬ざれ」~ F8・SS1/125・ISO500 ~


425D、426Dの両車両とも撮影するが、川面に小波が立った426Dの画像をup。構図はもっと引いたフレーミングか否かを迷いながら、灰色の雲など周囲を撮り込まない画角を選択。右岸に残る朱色の葉が差し色風に映え、現像はその色合いを生かした補正を行う。


ちょっと余談。奥会津は長らく民放ラジオが受信できなかったが、2016年にラジオ福島が東金山FM補完中継局を開設した。日曜08:00には”えいじの心のふるさと会津”なる放送があり、彼の持ち歌である”只見線恋歌”が流れる。演歌とは全く無縁の私ではあるが、只見線を撮る・眺めている際に耳に入るとかなりの相乗効果だったりする。


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