いわき市高倉町、高蔵寺のシャガと光芒

26日(日)、二年ぶりにいわき市高倉町鶴巻の高蔵寺へシャガと光芒の撮影へ行く。今年は暖冬で例年より早いかなと思いきやかなりのフライングとなりまだ四分咲き。全体を見渡して一週間ほど後が良さそうだ。

本堂の左側から墓所そして杉林方面へ歩く。以前は砂利道であったが舗装されていた。体の不自由な方などは車での走行も可能だが、その際は寺に一声掛けてからです。

福島県内には三重塔が三箇所にあるが、そのひとつがこの高蔵寺になる。三重塔へは右回りに進むと上画像、左回りだと下画像になりシャガはその周辺に群生する。

三重塔には徳一菩薩像が安置されている。今回は閉まっていたのだが、上画像は以前撮ったもの。毎度思うのだが、寺社内にこのような施設があると色々な意味で檀家は大変だと想像してしまう。


遍 照」~ F14・SS1/5・ISO200 ~


この時期、06:30頃になると陽が射し始める。その位置は刻々と変わるため移動しながら光芒を追うようになる。三脚を使ったり手持ちで撮ったりと暫く撮り続け、構図の良いものを選ぶが、それより何よりフレアの少ないものを優先する。現像は当然のことながら輝度差の調整がメインになる。因みに白トビは太陽より空部の発生が多い。


「Iris japonica」~ F2.8・SS1/250・ISO200・C-PL ~


折角なのでシャガを撮ってみる。花撮りが苦手なのでマクロレンズを持ち歩くこともなく中望遠レンズを使用。また葉の照り返しコントロールでC-PLを装着する。白い花は直ぐに白トビが発生し全体をアンダー露出、ピントはマニュアルで合わせる。


帰路、田村市船引町船引字堂前の小沢の桜へ寄る。いつもいわき市方面へ行く際は此処の前を通るのだが、往路は夜中なので花の状態が全く分からなかった。この桜、以前は良く撮影を行ったものだが、2015年だったか上部の枝が病気になり切り落とした。それにより正面から見るとカッコ悪くなり、ちょっと離れた左側から撮るようになった。


蛙がコロコロ鳴いてゐた」~ F11・SS1/100・ISO200・C-PL ~


満開となり重々しい姿だ。個人的に桜は八分咲きくらいが好みだが、この桜は特にそう思う。まだ周囲の田んぼに水は入っていないが、用水路などではカエルが鳴き、そして長閑な遅春の陽光が暖かく、小野町や田村市の阿武隈山系は今が盛りと咲いていた。


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