鮮やかな田子倉の新緑とキハ40

10日(日)、降ったり止んだりの天候だが、早朝より南会津郡只見町大字田子倉へ向かう。目的は鮮やかな新緑とキハ40撮影。想像では小雨の方が尚のこと鮮やかさが増し、山霧も出るだろうと期待する。

上画像、国道252号線から眺める田子倉ダム。長らく工事中だった只見川両岸を行き交うダム手前の橋が開通していた。下画像、田子倉湖に注ぐアイヨシの滝。只見川を眺めながら此処まで到着した訳だが、只見湖など例年と比較し水量がかなり少ないように見受けられた。それにしても只見の新緑は美しい。例えるなら柿の新緑は萌黄色で美しいが、只見の山々は全てがそう見える。

六十里越峠開通記念碑からの田子倉湖眺望。11月から5月、豪雪地帯である只見から先は通行止めになる国道252号線。その間は只見線が唯一の交通手段となり、超赤字路線ながら今も存続している。

まずは只見町大字田子倉字後山の余韻沢橋梁で撮影。秋は縦構図で紅葉と只見線を撮るのだが、背景となる浅草岳を天候によりどう撮り込むか毎度悩む。その浅草岳には山霧が掛かりなかなか良い雰囲気になるが、列車通過の際にどうなるか不明。従って通過前後に良い表情となれば撮影、時と場合によってレイヤー及び合成加工を行う。


山の彼方の空遠く」~ F11・SS1/200・ISO640 ~


車両は09:05頃通過の上り2422D。会津若松~会津川口間では引退したキハ40だが、只見~小出間を走行する新津所属車は新潟色の車両が現在も運用されており、その姿は矢張り風景に溶け込む。


現像は全体の明度を+補正、新緑と山霧の色合いを調整する。雨の状況に寄り表情が異なる山霧ではあるが、今回は合成などを行う必要はなく通過時の様でOKとした。


此方は昨年、旧国鉄急行色の車両を撮った田子倉無料休憩所近くの只見沢橋梁。併し木々の枝が伸びやや立ち位置を変える。車両は先程の2422Dの折り返し便となる2423D。


山覚める」~ F10・SS1/200・ISO200 ~


通過は09:40頃。中腹に山霧が掛かり浅草岳の頂上付近までフレーミングする。現像に関しては「山の彼方の空遠く」に準じる。因みに只見~小出間は日に三往復。2422D、2423Dを撮り逃すと15時台前後と18時台の便になる。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。