月食画像を活用してみる

27日(土)、ディシプリン=鍛錬というカッコ良い言葉もあるが、殺風景な季節にイマジネーションが湧かず、スランプ打破で無理にシャッターを切るシチュエーションとでもいうか、先日撮った月食の画像を活用するべく工場夜景を撮りに行く。

今回はあちこちを周らず、まずはいわき市平薄磯字北街の薄磯海岸に向かう。到着は日没後の17:00過ぎ。周囲は薄っすらと暗くなり、急いでフレーミングを行う。この日は船舶の航行が多いながら、何故か北へ向かう船は一隻もなかった。見渡せばいつもは霞み掛かったような眺めだが、暗くなると水平線上の星や沖合の落雷も確認できた。


わたしは夜に海をみる op.12」~ F8・SS315.7・ISO320 ~


長露光撮影した際に照明の彩りが映えそうな船舶を待つ。結果的に五枚撮影したが、撮るのに二時間以上要しました。先述したように星が見えその動きも捉えているが、漆黒の闇ではないのでこの程度の写り方です。さていわきとはいえ毎度ながら夜の海岸は寒く、身体は冷え腰が痛くなる。露出中車内で暖を取りながら、何でこんな寒い思いして撮っているのだろう‥と、思いつつ、これも無理にでもにシャッターを切るシチュエーションのひとつか。


続いて目的である工場夜景撮影に小名浜へ向かうが、いつもの工場に排煙がなくどうもイマイチ、拠って被写体を今年の二月にも撮ったいわき市岩間町塚原の太平電業にする。

此処では上記二枚を合成するための画像を撮るのだが、月の配置を考慮しながら画作りする。因みに上記画像は後に撮った工場夜景に合わせ位置や大きさを変更したもの。その変更は面倒なソフトを使わずWindows内のペイントで処理する。


月に憑かれたピエロ ①」~ F10・SS5・ISO100・2 Composite Photo ~


月に憑かれたピエロ ②」~ F10・SS3・ISO200・2 Composite Photo ~


広角レンズで見上げた建造物などはどうしても歪みが生じます。これも修正ソフトがあるが、今回はカメラ内でアオリ修正を行う。修正後はJPEGとなってしまうものの、結果的にJPEGでの合成になるので特に問題はない。尚、合成はいつもの”SiriusComp”を使用。


さてタイトルはシェーンベルクの楽曲だが、此処でのピエロとは撮影者である私のことかな。スランプ中にあってイメージや撮影方法を無理に創造する過程を踏み、寒さの中をわざわざ夜に撮影を行ってはみたものの果たしてその結果は・・・・。


追記、②は後にPC内でアオリ修正を行い、それに合わせ四隅をトリミングした。


撮影を終えいわき市小名浜字栄町の小名浜漁港へ寄ってみる。この日は多数の漁船が停泊しており、港内は煌々としておりました。何か撮ろうとするが寒さもあって集中力が切れました。というよりこの時点で22:00を過ぎ腹が減りました。


@タイトルをクリックするとフォト蔵の大きな画像(別窓)が開きます。