変わり行く戸津辺のサクラ

03日(日)、福島県は縦に会津・中通り・浜通りの三地方に分かれる。その中通りで一番最初に咲くのが東白川郡矢祭町大字中石井字戸津辺の戸津辺のサクラだが、先週の中頃過ぎに開花したとのことに出掛けてみる。因みに昨年は03/27、三年前は04/07に撮影していた。

桜自体も目的だが、傍を走行する水郡線が何よりの目的だったりする。併し今年は桜も周囲の状況も一変し、撮影が難しい状態となっていた。

詳しくは矢祭町のHP「戸津辺の桜 保全整備工事開始」を参照にだが、まずは上画像、桜の北側はロープが張られ立ち入り禁止となっている。毎年白矢印周辺の鎖が張られたギリギリの立ち位置で撮っていたのだが、これには困りました。


下画像、桜は剪定され花数がグッと減りました。その効果により上部の花も色濃く咲いてはいるものの、前述した立ち位置の件もあり花々の間から垣間見る水郡線の姿を捉えることが出来ない。加えて景観を阻害する支柱が新たに、そして数も増え落胆する多くの声が耳に届く。併しながら自然相手のなので如何ともし難く、張られたロープの間際に三脚を立て何とか撮影してみるが、肉眼ではどんな風に見えているかは↓動画をご覧下さい。


春朝紀行 ①」~ F10・SS1/160・ISO640 ~


春朝紀行 ②」~ F10・SS1/200・ISO200 ~


車両は06:08頃通過の下り323D、06:22頃通過の上り828D、07:21頃通過の下り325D、07:33頃通過の上り320Dの四本。upした二画像は先頭が此方側になる323Dと325D。


①はロープ間際で撮った画像。良くも悪くもこれ以外のフレーミングが出来ませんでした。この時間帯はまだ日が入らず、しっとりした春朝の色合いになる。②は桜から離れた左前方から撮ったもので、殆どのカメラマンが此処から撮っていた。というより今迄の経緯により此処しかなく、立つ場所によっては支柱が邪魔となり桜をフレーミングすることが難易です。


二画像とも見物客や桜の周りのカメラマンが構図の下側に入り込むことがあります。①のようにそれらの方々と位置が近い場合、列車通過の際だけで退けていて下さいと声を掛けるが、離れた②の位置の場合は人が居ない画像も撮り、後にレイヤー合成なども考量している。


春が美しいことあなたに教えたい」~ F8・SS1/125・ISO200 ~


桜の花が疎らとなってしまい、昨年撮った画像をupします。個人的に支柱がある桜の景観はあまり好みではないです。とはいえこの時は手持ちで撮っていました。エドヒガンザクラは色合いが濃くて綺麗です。枝ぶりは歴史を感じさせ、生命力や迫力が伝わります。


帰り支度を始めたのが08:00頃。真っ直ぐ帰るかと車を走らすが、途中で岩瀬郡天栄村大字牧之内字湧井の湧井の清水へ行ってみようと思いつく。昨年は寒かったのかリュウキンカや水芭蕉は咲いていなかった。そして到着すれば今年は咲いてはいたものの‥。


原 生」~ F10・SS1/60・ISO200・C-PL ~


両花も咲いてはおりました。併しその数が異様に少ないです。三年前に撮った「画像」では、数多くその姿が確認できたものの、特にリュウキンカはその株さえ僅かにしか見当たらず、もしかしたら誰かが持って行ってしまうのか、この画像内では二ヵ所に咲いてるだけでした。通常は照り返し除去で使うC-PLを反対の照り返し強調で使用する。


天栄まで来ると会津は直ぐ近くです。ということで一昨日撮った大沼郡会津美里町字船場、向羽黒山城からの北会津受水塔、実は手持ちでだったので等倍で見ると車両にブレが生じておりました。従って再び午後の便撮り直しで向かいます。一昨日の模様は「04/02 撮影記」です。


時間があるので北会津受水塔の近くをロケハンしました。上画像の辺りで下り便を撮るのも良さそうです。下画像は会津本郷駅から見た受水塔。

二の曲輪跡からの北会津受水塔。一昨日と打って変わり、暖かい昼下がりです。上着は要らず、家族連れが入れ替わりやって来ます。今回は大川橋梁を撮らず二便ともこの位置から。


「会津春望 ①」~ F10・SS1/400・ISO200 ~


「会津春望 ②」~ F10・SS1/400・ISO320 ~


車両は①13:19頃通過の下り427D、②14:01頃通過の上り428D。曇り空の間から大地を帯状に照らす陽光がカッコよかったけれど、列車通過時にその様は無くなってしまった。①では僅かに塔の右上にその痕跡があるが、そんな良景を求めまた来てみようと思う。


@写真タイトルをクリックするとフォト蔵の大きい画像(別タブ)が開きます。