光の回析現象

最近、撮影ツアーに参加した方々より話しを聴く機会があった。主となる撮影目的はダイヤモンド富士や夜景となり、同行した先生によると光芒の撮影は絞りF22、夜景に関しても絞りを絞るとレクチャーされたようだ。
反面デジタルカメラは絞り過ぎると光の回析現象が生じると云われており、露出設定をどうすればよいのか後々迷うらしい。


個人的に云わせて貰えばそれらはどちらも正しい‥と、曖昧な答えだが、カメラの操作や露出設定などを自ら検証することもなく、人から聞いたり本で読んだりの情報を鵜呑みにし結論付けていないだろうか。


まず光の回析現象とな何ぞやということだが、此処ではその内容については取り上げないものの、プロカメラマンの間でも意見は分かれる。併し「CanonのHP」でも記載されいるように、デジタルカメラを使うのであれば意識していた方が良いと思う。

さてそんな訳で早速検証、上画像のように約50cm先の缶コーヒーを被写体とし、ピント位置は”N”、絞りとSSを変えながらのJPEG撮って出し。以下”WANDA”の文字部を切り抜いてupするが、muragonはどうも画像表示の質が悪く、更には等倍表示が出来ないのであしからず。

通常レンズの解像度のピークはF6.3~F8と云われるが、このレンズの場合F8の解像度が優れている。当然ながら高価なレンズになるほど解像度は絞り開放側からシャープだ。

こうして見ると気付かないかもだが、”WANDA”の文字が書かれている金色部分のディテールが甘く感じる。
撮影中などに絞り値を聴かれた際「絞ってF11、最大でもF14」と答えるのはこれが理由となっており、自分で検証を行った結果である。

この辺りは金色部分のディテールの甘さに加え、文字のエッジもぼやけている。とはいえF6.3からF22まで文字部だけを切り抜いた画像を見る限り大差ないようにも思えるが、このボケ具合が画像の全てに生じ所謂ねむい写真ということになる。


結果として光の回析現象は起きるということになる。併し先にも触れたが、それはレンズの性能や焦点距離、被写体との距離で大きく変わってくる。
そして冒頭でどちらも正しいと述べたが、様々な撮影環境にあって使用するレンズは何処までが自分也の許容範囲なのか把握しておくことが必要だということです。


つまり先生のレクチャー通り”F22”での撮影後、自分也の許容範囲での撮影を行うことも大切ではないかと思う次第。