新緑の奥会津俯瞰

30日(土)、昨日午後からの雨は夜半に上がるとの予報に、冬期間入ることが出来なかった場所の確認も兼ね奥会津の新緑を見に行く。今回は山菜などを目的にするサマオクも同行する。

まずは大沼郡三島町大字早戸字居平からの細越橋梁俯瞰ポイント。車を停め早速タラの芽を発見するが、低い位置の芽は既に採られており傘の柄で枝を引っ掛け高い所の芽を採る。その際誤ってトゲを指に刺してしまい、撮影記を書いている今も痛みがあります。 撮影の待機中サマオクはコゴミ採りに精を出します。タラの芽の収穫は少なかったものの、コゴミは採る人が居なかったのか満足いく結果になった模様。


山笑ふ」~ F6.3・SS1/100・ISO800 ~


車両は05:48頃通過の上り422D。もう一段絞りたいところだが、曇りにつき思った以上に暗かったです。奥会津の新緑にはもうちょい早いといった景観ながら、芽吹き始めのグラデーションもまた良しです。此処へのポイントは積雪により折れた木々などは見当たらず、特に冬期間に荒れた様子はありませんでした。この周辺では春先から初夏にアカショウビンの鳴き声を耳にするのだが、その代わりにトラツグミの鳴き声が明かるくなっても聞こえていました。


続いて大沼郡金山町大字大栗山字上下原からの下大牧集落俯瞰ポイントへ向かう。すると画像のように残雪があり、その上には折れた枝々が数多く落ちていました。当然車で侵入することは出来ず徒歩になります。 細越橋梁俯瞰ポイントからは直線で凡そ1km程だが、此方の空気は尚のこと冷ややかでした。サマオク的に山菜や山野草などは見当たらないながら、それでもタダでは帰るようなことはせず腐葉土を集め袋に入れ始めました w


晩春紀行」~ F10・SS1/125・ISO400 ~


車両は07:20頃通過の上り424D。背景の山頂には残雪があり縦か横か構図を悩むも、いつもは除く右側樹木の芽吹く様を前景に撮り込むため横構図を選択する。昨日からの雨により只見川の色合いが宜しくなく若干補正しているものの、先の「山笑ふ」と同様に山々の息吹とでもいうのか、全体の色調補正を必要としない端正な美しさがあります。


所で残雪の上を歩く際、重みで倒れていた木々が突然起き上がることがあり、その反発力が結構強く危険です。当たればそれ也にダーメジがあり、実は車へ戻るとき痛い目に会いました。


次は河沼郡柳津町大字郷戸字居平丁のプチ滝谷川橋梁俯瞰ポイントへ向かいます。いつもは山際付近を立ち位置にするのだが、今回は数歩下がって画作りしてみました。 この立ち位置からは08:57頃通過の下り425Dを撮ります。そして150mほど下った下画像では09:24頃通過の上り426Dを撮る。主は前者の425Dであり、上手く行かなかった場合は後者の426Dを上画像の立ち位置で撮り直すつもりでした。

さてサマオクはというとこの辺りでは山菜ではなく山野草を採取していました。併しもしやこれはコシアブラではないかと思われる木を根っこ毎掘って持ち帰りました‥が、帰宅後に燐家の詳しい人に聞くと何とそれは漆の仲間とのことでした。


冬の間、県道32号線沿いの此処への入り口は雪が壁のようになっていたが、山中には畑などがあり雪解け後は地元の方々が行き来をしていたのだろう、昨年の秋時点と変わることなく特に荒れた様子は見当たりませんでした。


恵風峡谷 ①」~ F10・SS1/160・ISO400 ~


恵風峡谷 ②」~ F10・SS1/250・ISO200 ~


①は先述したように数歩下がり右側の杉の木を撮り込んでみました。この辺りは三島町や金山町に比べ新緑の進み具合が幾分早いのか、②の色具合などに山々の息吹を更に強く感じます。此処での撮影は天候がモノを言います。というのも陽が射すと輝度差が激しくなり、深い谷は影になりキハE120のステンレスの地肌には白トビが発生します。


今回は薄曇りだったので白トビは起こらなかったが、①などは車体が背景から浮いてしまい車体全体の明度を-補正しています。また試験運行中のキハ110の薄緑を主にしたカラーリングだが、これもなかなかの曲者というのか状況次第では露光が難しい車体だと実感しました。


以上で午前の便を撮り終え、ちょっと早いながら奥会津の萌え始めた新緑を堪能しました。午後の便は会津盆地で撮ろうと会津美里町方面へ向かうが、本郷周辺は田んぼに水が入っておりませんでした。02:30起床はいつものことで何ともないが、昨日は一日孫守りだったためか変に疲れが出たようで昼食摂って帰路に着くことにしました。


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